大和田ではありません! 大田和桂介です!

ParOn.(パーオン) / 2014年6月6日 19時22分

ゴルフファンに名前をアピールする絶好のチャンスを得た大田和桂介 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯(2014)(2日目) 写真・村上航

日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯(6月5~8日、兵庫県・ゴールデンバレーGC、7233ヤード、パー72)

 初出場した2年前の今大会では、2日目を終えて6オーバー、106位タイだった大田和桂介が、今年は6アンダーで首位タイに並んだ。

 プラスとマイナスが入れ替わった一番の理由は、アイアンショットを磨いたことにあるという。たしかに、2年前の大会ではパーオン率が58.33パーセントだったが、今回は2日間で77.78パーセントにまで跳ね上がっている。しかも、今回は国内最難度といわれるコースでだ。

 しかし、好スコアをマークしたのはそれだけが理由ではない。最後まで難コースに対して攻める気持ちを忘れなかった。

 最終18番パー5、この時点で5アンダーの首位タイグループにいた大田和。右サイドに池が広がるだけに、無理せず2打目を刻むのかと思いきや、5番ウッドを手にするではないか。ピンまで236ヤード。これまでどおり思い切りよく打った打球は当たりが薄かったためグリーンに届かず、手前のラフにつかまったものの、サンドウェッジでうまく寄せ、この日6つ目のバーディを奪った。

「パーで逃げようとしたら、池に入れてボギーになりますからね。守りにいっても守り切れるようなコースではないんで……」

 というが、同じくこの日67をマークした高山忠洋は、16番ホールまで攻める気持ちだったのに、残り2ホールでそれがなくなった途端、ボギーを連発してしまったと反省していた。やはり、大田和の作戦は間違っていなかったのだ。実はこの大田和、経歴を聞くと、アマチュア時代から活躍していたという。

「日大2年生のときに、関東学生ゴルフ選手権と日本学生ゴルフ選手権に勝ちました。あと日本オープンのローアマをとっています。3年でも日本学生に優勝しました」

 世代でいえば、永野竜太郎や河野祐輝、片岡大育らのシード選手が同期になる。本来なら大田和もシード選手として今大会を迎えていてもおかしくはなかったが、いきなりプロの壁にぶち当たった。

「学生時代は崩れなかったのが、プロでは1つのボギーがきっかけで崩れることが多かったですね。無理にバーディを狙いにいきすぎたんです。プロとしては未熟だったのかもしれません」

 それが今回は、常にコースマネジメントのことを考えていた。攻める気持ちをキープしつつ、打ってはいけないところを避けるしたたかさを持ち合わせるようになったのだ。

「よく大和田と間違えられますが大田和(おおたわ)ですから」

 決勝ラウンドでの最終組は初めてだが、メジャーという大舞台で迎えるだけに、全国のゴルフファンに名前をアピールする絶好のチャンスを得た。

文・山西英希

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