日本2年目の李尚熹、後味の悪い2位だったが……

ParOn.(パーオン) / 2014年6月22日 20時12分

初優勝を目前にしながらも2罰打の規則を受け入れた李尚熹 日本ゴルフツアー選手権森ビル杯(2014)(最終日) 写真・村上航

日本ゴルフツアー選手権森ビル杯(6月19~22日、茨城県・宍戸ヒルズCC、7402ヤード、パー72)

 竹谷佳孝と優勝争いした日本ツアー2年目の李尚熹にホールアウト後、予期せぬ出来事が待っていた。

 10アンダーの3位タイでスタートした李が猛追し、8バーディ、1ボギーでホールアウト。通算17アンダーで竹谷と並び、プレーオフに進もうとしたときだった。

 李の11番ホールのボギーパット時の動きについて、テレビ中継の視聴者からペナルティではないかとの問い合わせがあり、李は競技委員とVTRを確認しながら話し合いを続けた。

 問題となったのは李が11番でボギーパットに入る前、パットのライン上にある小石を手で2回払った動きがあった。指摘されたのはその後「グリーンを押さえつけた」とのことだった。

 その説明を受けた李は、

「本当に小石を払っただけです。押さえつけていけないことはルールでも分かっていました」

 と映像を見ながら何度も説明した。

 だが、8人の競技委員がVTRを確認した結果、

「グリーンを押さえつけた」との判断が下された。

 今回、李が2罰打を受けた競技規則は以下の通りだ。

規則16 パッティンググリーン
16-1 通則
a パットの線に触れること
  パットの線に触れてはならない。ただし、次のときを除く。
(i)ルースインペディメントを取り除くとき。ただし、その際、何も押さえ付けないこと。

 つまり、映像の確認によって李の動きが「押さえつけた」と判断されたわけだ。その後、11番のボギーに2打罰が加えられ、通算15アンダーとなり、優勝は通算17アンダーの竹谷の手に渡った。

 しかし、最終ホールまでデッドヒートを繰り広げた二人の戦いに水を差すような物言いがついたことに、同伴競技者の竹谷や張棟圭(チャン・ドンギュ)もバツが悪そうだった。

「2打罰を言い渡されたときは納得いきませんでしたが、規則は規則。それを受け入れて次に備えるだけです。シーズンはまだ長いし、これでゴルフ人生が終わるわけではありませんから、気持ちを切り替えて頑張ります」(李)

 李は日本に来る前、韓国でプロデビューした2011年、KLPGAツアーのNH農協オープンでいきなり最年少優勝(19歳6カ月と10日)を樹立。12年にはKLPGA大賞(MVP)を受賞した。同年の日本のファイナルQTで1位にもなった将来、有望なプレーヤーでもある。

 将来的には米ツアーでのプレーを夢見る李。今大会で“初優勝”という大きなタイトルを失ったが、逆に得たものも小さくなかったに違いない。こうした経験は、今後のゴルフファー人生に必ず役に立つ。次の教訓にすればいい。

 クラブハウスを出る前、「また明日から頑張ります!」と言って見せた笑顔が印象的だった。今回の件を糧に、残りの試合で優勝を狙うことを誓っていた。

文・キム ミョンウ

ParOn.(パーオン)

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