約40年ぶりにメジャー開催の舞台に戻ってきた名門コースでT・ウッズは復活できるか!?

ParOn.(パーオン) / 2014年7月15日 18時0分

英国のファンの前でどんなプレーを見せられるか

コースの質ではなくアクセスの問題だった

 メジャー3戦目の全英オープン(7月17~20日、英国・ロイヤルリバプールGC)が、いよいよ今週行われる。

 今年は、ロイヤルリバプールGCが舞台。同コースは1897年に最初の全英オープンを開催した後、大体5年に一度くらいの周期で開催コースの中に入っていた。だが、第二次世界大戦後はぐんと開催数が減ってしまい、1967年の次が2006年と40年近く空いた。

 理由は、コースの質ではなく、アクセスの問題だった。リバプールよりやや南に、ブラックプールという町がある。昔からリゾート地として有名だったが、第二次世界大戦後、娯楽施設が充実して発展を遂げた。

 そのあおりを受けて、ロイヤルリバプールGCのあるホイレークの町は寂れていった。しかし、徐々に活気を取り戻し、ホテルなども増えてアクセスの問題も解消。ついにメジャー開催の舞台に戻ってきたのだ。

 開催コースといえば、主催するR&A(英国ゴルフ協会)は、ロイヤルポートラッシュGCで、近い将来に全英オープンを開くと発表した。

 北アイルランドのロイヤルポートラッシュGCが、最後に全英オープンを開いたのは1951年。北アイルランドは、英国からの独立を目指すIRA(アイルランド共和軍)の対英国テロが戦後かなり激しい時期があり、とても全英オープン開催どころではなくなってしまった。

 その後、IRAの武力闘争も終焉(しゅうえん)し、社会情勢も安定した背景の下に、全英オープンの舞台に返り咲くのだ。

 ダレン・クラークは、ロイヤルポートラッシュGCのメンバーだ。また、社会が落ち着いてきたことでロリー・マキロイという若きヒーローも生まれた。

 まだ何年に開催されるかは未発表だが、おそらく2019年と見られており、実現すれば約70年ぶりの表舞台復帰となる。

 今大会に焦点を戻すと、注目はやはりタイガー・ウッズだろう。3月に腰の手術をした後、6月下旬のクイッケンローンズナショナルで復帰。結果は予選落ちだったが、06年に同コースで開催された全英オープンでは優勝しており、勝つ方程式は熟知している。

 体調は万全ではないかもしれないが、優勝争いに加わる可能性は十分にある。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2014年7月29日号)掲載

【岩田禎夫】
1933年9月30日生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年に退社。以降、フリーのゴルフジャーナリストとして、米ツアーを主に世界のゴルフを精力的に取材する。

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