舞台はボストン 米国にゴルフブームが沸き起こるきっかけとなった試合とは?

ParOn.(パーオン) / 2014年8月26日 18時0分

F・ウイメットの勝利により米国にゴルフブームが沸き起こった 写真・Getty Images

白熱の試合展開が予想される

 ザ・バークレイズから始まった米PGAツアーのフェデックスカップ プレーオフシリーズの2戦目、ドイツ銀行選手権(8月29日~9月1日、マサチューセッツ州・TPCボストン)が行われる。

 米国ゴルフ史上、ボストンは重要な役割を果たしている。およそ100年前の1913年、ザ・カントリークラブで行われた全米オープンで地元のアマチュア、フランシス・ウイメットが、メジャー覇者のハリー・バードンとエドワード・レイの強豪を相手に18ホールのプレーオフの末に勝利し、大金星を挙げた。

 ウイメットの勝利によって、米国に初のゴルフブームが沸き起こり、ボビー・ジョーンズ、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズらスーパースターの登場につながったといっても過言ではない。

 米PGAツアーでは、CVSチャリティクラシックが同州で行われる人気トーナメントだったが、98年になくなってしまった。

 地元ファンは、ボストンでゴルフトーナメントを開催してほしいという希望を持ち続けた。そして2003年、ドイツ銀行選手権が開催されることになったのだ。

 開催コースのTPCボストンは、アーノルド・パーマーの設計。コースは、荒地やハザードを思い切って取り入れ、グリーンは大きな傾斜と細かい傾斜が入り交じっているのでほんのわずかなショット、パットの狂いが波乱を生む。

 06年には、最終日リーダーだったビージェイ・シンが1番でいきなり4パットし、63をたたき出したタイガー・ウッズに逆転勝利を許したこともあった。

 今年も最終日、最終ホールまで優勝者が誰になるか分からない展開になりそうだが、本命は全英オープン、WGC-ブリヂストンインビテーショナル、全米プロゴルフ選手権と3戦連続勝利で勢いに乗る、ロリー・マキロイ。12年大会では、優勝も遂げており、コースとの相性もよい。初のフェデックスカップポイント王者に向けて、弾みをつける試合になりそうだ。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2014年9月9日号)掲載

【岩田禎夫】
1933年9月30日生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年に退社。以降、フリーのゴルフジャーナリストとして、米ツアーを主に世界のゴルフを精力的に取材する。

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