池田勇太、プロの技を見せた3番のバンカーショット

ParOn.(パーオン) / 2014年9月6日 18時40分

グリーン周りでの技がさえ、単独首位で最終日を迎える池田勇太 フジサンケイクラシック(2014)(3日目) 写真・村上航

フジサンケイクラシック(9月4~7日、山梨県・富士桜CC、7437ヤード、パー71)

 池田勇太が昨年のつるやオープン以来という、初日から3日連続で60台をマークし、通算7アンダーで単独首位に立った。

「1日早いよね。首位に立ったというよりも、立っちゃったという感じだしね」

 終盤までトップにいたインヘ・ホ(韓国)が17番パー5でティショットをOBゾーンに打ち込み、ダブルボギーに。1打差で追いかけていた池田が自動的にトップに立った。

 逃げ切るのが嫌いなのかと思いきや、過去11勝中、逃げ切って勝った試合が6回もあるではないか。しかも、最終日を首位か首位タイでスタートしたのは8回あるが、勝利を逃したのも2回しかない。データ的にも3日目首位は有利なのだが、池田自身はホにピタッとくっついた状態で最終日を迎え、逆転勝ちを飾りたかったのだろう。

 どちらにしても、ツアー通算12勝目にリーチをかけたのは間違いない。そのポイントとなったのはいくつかある。11番パー4でグリーン手前63ヤード地点からサンドウェッジで3打目を放り込み、バーディを奪って流れを変えたのが最大のヤマ場だったろう。

 しかし、あえて注目したいのが、3番パー5でのバンカーショットだ。フェアウエー真ん中から2オンを狙い、3番ウッドで2打目を打ったが、惜しくも届かず、グリーン手前のバンカーにつかまった。エッジまで12ヤードで、そこからピンまで3ヤードしかない。しかも、アゴの高さが池田の身長近くある。ある程度の高さを出し、なおかつスピンをかけなければいけない状況だ。

「バンカーから見えるグリーン面の頂上にボールを落とすしかない。ミスして手前のファーストカットに落ちたら、そこからチップインを狙えばいいわけだし、うまく跳ねて前にいってくれたらラッキー。スピンが効かなければ1メートルオーバーするけどね」

 柔らかく打ったボールは、池田のいう頂上に落ち、そこからピンに向かって転がっていき、ピンを30センチほどオーバーしたところで止まった。もちろん、それを沈めてバーディを奪ったが、まさにプロの技といえる一打だった。3ホールを終えてスコアを二つ伸ばしたことで、楽な展開になったのは間違いない。

「一打のリードなんてあってないようなものだけど、トップで最終日を迎えるのは気分がいいよ」

 という池田。最終日のゲームプランは当日の朝に決めるというが、今季初優勝、ツアー通算12勝目に向け、かなりの手応えを感じているのか、ホールアウト後はボールを打たず、にこやかにコースを後にした。

文・山西英希

ParOn.(パーオン)

トピックスRSS

ランキング