松村道央、初代王者となり、国内最高の5000万円をGET!

ParOn.(パーオン) / 2014年9月14日 19時35分

大会発起人の片山晋呉から優勝トロフィーを受け取る松村道央 片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権(9月12~14日、静岡県・葛城GC、7048ヤード、パー72)

 国内最高となる5000万円(優勝賞金4000万円+グローバルチャレンジサポート1000万円)を巡る松村道央と藤本佳則の決勝戦は、序盤から激しい攻防となった。

 まず、1番パー4で藤本がバーディを奪って先制すると、続く2番パー4で松村がバーディを奪い返す。3番パー5では、ともにバーディを奪っての引き分けと、両者一歩も譲らない様相を呈した。結局、16番パー4を終えた時点ではともに5アンダーペースで回り、オールスクエアとなっていた。

 そして迎えた17番パー3。先に打った松村がピン右手前9メートルにつける。なんとか内側につけたかった藤本だが、ボールは松村より4メートルほど手前に止まる。ともに上りのラインを残していたが、松村にはある考えがあった。

「葛城GCのグリーンは、下りのラインは速いけど、上りのラインは見た目以上に重い。距離もあるし、いつもより強めに打とう」

 先に打った藤本のファーストパットが2メートルほどショートしたことで、その考えは確信に変わった。カップを1メートル以上オーバーするつもりで打ったボールは、カップを20~30センチぐらいオーバーしたところで止まったのだ。それをコンシードされ、藤本のパットを待った松村だが、藤本が外し、1アップとなった。

 そしてドーミーホールとなった最終18番パー5。今大会では何試合もドラマを生んだファイナルホールだが、松村に刻む気は一切なかった。当たり前のように5番ウッドを手にすると、打球はピン奥5メートルに止まる。これに対し、左ラフから放った藤本の2打目はフェアウエーに刻んだだけ。3打目をピン右上2.5メートルにつけたものの、バーディパットは無情にもカップの横をすり抜ける。先にカップの手前50センチにつけていた松村にコンシードを与え、勝負が決した。

「先週までパッティングのストロークがしっくりこなかったんですが、大会前に思い切って変えたんです。ショットで少しだけハンドアップ気味に構えたらよかったので、パットでも試したらどうかなと」

 ヒールが浮くぐらいハンドアップに構えると、無駄な動きがなくなり、フェースの芯でボールをヒットできるようになったという。これなら勝負できると思った松村は、ピンをデッドに狙いにいくのではなく、確実にグリーンに乗せ、ミドルパットで勝負する作戦を立てていた。無理な攻めをしない分、たとえグリーンを外しても難しいアプローチが残ることが少なく、ピンチを事前に回避することができた。準決勝でも竹谷佳孝に終盤までリードを許していたが、あきらめずに逆転できたのも、パットに自信を持っていたことが大きい。新しく生まれ変わったマッチプレーの初代優勝者となったが、

「ストロークプレーよりもやり遂げた感が強いですね。もったいないミスで負けるのは嫌だったし、気持ちと根性で勝てたと思います」

 と、満足げな表情を浮かべた松村。賞金のほか、来春に開催される欧州ツアーのハッサンII世トロフィの出場権も得たが、日本男子ツアーの力を見せたいと力強く語っていた。

文・山西英希

【準決勝の結果】

〇松村道央(1アップ)●竹谷佳孝
〇藤本佳則(2&1)●近藤共弘

【3位決定戦の結果】

〇竹谷佳孝(2&1)●近藤共弘

【決勝戦の結果】
〇松村道央(2アップ)●藤本佳則

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