谷原秀人、単独首位に立つも棄権と隣り合わせ

ParOn.(パーオン) / 2014年9月19日 20時10分

悪天候や他の選手ではなく自身の体調と戦わなければならない谷原秀人 ANAオープン(2014)(2日目) 写真・鈴木祥

ANAオープン(9月18~21日、北海道・札幌GC輪厚C、7063ヤード、パー72)

 ANAオープン第2ラウンドが行なわれ、6アンダーの4位タイから出た谷原秀人が、5バーディ、1ボギーの68と4つスコアを伸ばして、通算10アンダーの単独首位に立った。

 スタート直後から風雨が激しく、太陽が出たかと思えば、再び雨が降り、風が吹く、目まぐるしく変わる天候に苦しむ選手が多い中、順調にスコアを伸ばした。しかし、首位でホールアウトしたものの、表情は明るくない。

「首と、今日は肩甲骨も痛くて。スタート前は棄権も覚悟したし、途中で何度も棄権を考えました。肩甲骨が痛いほうがゴルフには違和感が出ますね」

 アールズエバーラスティングKBCの3日目が終わったところで痛みが出て、最終日のスタート前に首痛で棄権し、翌週のフジサンケイクラシックも欠場した。ただの首痛ではなかった。肩甲挙筋と呼ばれる、首と肩甲骨をつなぐ筋肉の肉離れだった。通常1カ月ほどの休養が必要とされるが、悪化させないためのケアをしながら強行出場をしている。

 この日もスタート前に練習場でボールを打ち始めたが痛みにより中断し、鍼治療などケアを行った。スタート15分前まで、クラブを振れない状態だった。

「スタートしてみたら練習場より振れていたので、なんとかプレーできました。普段の4割ぐらいの力で振っています。アイアンは1.5番手ぐらい下げて打っている感じです。振らないから曲がらないんですかね。全部のショットがグリーンに乗っておけばいいやみたいな感じです。キャディには女子プロの番手と変わらないって言われましたよ(笑)」

 負傷箇所への負担を減らすために、ウッド系のシャフト重量は普段より10グラム軽量にし、ドライバーのシャフト重量は55グラムを使用している。2日間のドライビングディスタンスは263.50ヤードで87位タイながら、フェアウエーキープ率は75パーセントで3位タイ、パーオン率は83.33パーセントで2位タイと、超安全運転が奏功。グリーンをとらえれば、2年連続平均パット数1位と得意のパッティングでバーディを量産している。

「明日、朝の練習場で打てるかな。最近はいつもそんな感じなので、気にしていないですよ」

 ケガの功名、とは言えない状態。たとえ最終日に首位で迎えても常に棄権と隣り合わせである。首位に立ちながらも、コースや他の選手ではなく、ケガと戦わなければならない。

文・小高拓

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