明暗分けた韓国対決を制してS・H・キムが日本初優勝

ParOn.(パーオン) / 2014年10月5日 17時33分

プロ入り11年目の今年、韓国と日本で念願の初優勝を挙げたS・H・キム トップ杯東海クラシック(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

トップ杯東海クラシック(10月2日~5日、愛知県・三好CC西C、7315ヤード、パー72)

 日本ツアー参戦2年目の韓国のS・H・キム(キム・スンヒョグ)が、3バーディ、1ボギーの70で回り、最大5打差をつけられたところから逆転して、日本ツアー初優勝を遂げた。

 最終ラウンド、2位のS・H・キムに2打差の首位でスタートした金 亨成は、2番、6番、7番とバーディを奪って通算11アンダーまで伸ばす。この時点で2位に5打差をつけて独走態勢に入った。しかし、このあと悪夢が待ち受ける。

「金曜日ぐらいからノドが痛くて、今朝スタート前に風邪薬を飲みました。飲んでから3時間後ぐらいに薬が効き始めて、感覚がおかしくなって集中できませんでした」

 体調がすぐれなかった金(亨成)は、薬の影響もあり9番から5連続ボギーと失速し、試合は一気に混戦になった。

 同組で回っていた(S・H)キムは、「正直優勝は届かないと思っていた、欲張らずに2位でいい」と2位狙いで自分のゴルフに集中し、6番でバーディを奪い、ボギーをたたかない堅実なプレーを続けた。

「ヒョンソン(亨成)先輩が12番でOBを打ったときに、自分にもチャンスがあると思った」 

 キムは14番(パー4)で9メートルのバーディパットを沈めて、通算7アンダーで単独首位に踊り出た。16番(パー3)では、金が10メートルのバーディパットを沈めて一矢報いると、すぐさまキムは8メートルを沈めて突き放した。

「17番は絶対にパーで、18番は、ボギーでもいいと思ってプレーしました」

 17番をパーで終え、2位の金に2打差出迎えた18番は、ダブルボギーを打たないよう無理な攻めはせずにきっちりボギーで優勝を手繰り寄せた。

 キムは、日本ツアー賞金王経験者の金 庚泰(2010年)、裵 相文(11年)と同じ年で、ジュニア時代からしのぎを削って数々のタイトルを獲得してきた。プロの世界で実力を試したいと高校3年生の2004年にプロ転向。韓国ツアーで賞金王になってから日本ツアーへと計画を立てていたが、10年間優勝に縁がなく、昨年から戦いの場を日本に求めた。

「10年間勝てないのはつらかった。特に、彼ら(金 庚泰、裵 相文)の活躍する姿を見るのは苦しかった。いつか自分もと信じてやっていました」

 11年目の今年、ワンアジアと韓国ツアーの共催「SKテレコムオープン」で、金 庚泰との優勝争いを制し、プロ初優勝を遂げると日本でも先輩の金 亨成を逆転して優勝を遂げた。

「今までなんで勝てなく、今年なんで勝てたのか、自分でも分かりません(笑)。これからの目標は、もっと力をつけて、もう1勝挙げることです」

 昨年のミズノオープンでは61をマークするなど、ビッグスコアを出せる力がある。10年間のうっぷんをこれから晴らしそうだ。

文・小高拓

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