異形パターや新理論が女子ツアー界を席巻!?

ParOn.(パーオン) / 2014年10月8日 19時11分

“異形”パターを使用して後半戦を迎える若林舞衣子 スタンレーレディス(2014)(事前情報) 写真・村上航

スタンレーレディス(10月10~12日、静岡県・東名CC、6561ヤード、パー72)

 国内女子ツアーも今週のスタンレーレディスを含めて8試合。いよいよ佳境を迎えることとなるが、賞金女王争いとともに注目を浴びてくるのがシード権争いだ。新勢力の台頭著しい女子ツアーにおいて、シード常連組もうかうかしていられないのが現状。

 そんな中、常連組の一人、若林舞衣子は現在賞金ランキング58位と厳しい状況にはあるが、2週前のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン以来、“異形”パターを使い始め、シード確保に向けて後半戦を迎える。

 若林が使用を開始したパターはヨネックスの〈トライプリンシプル〉パターだ。男子ツアーでは片山晋呉、女子ツアーでも飯島茜らが使用してきたことでも知られるこのパターだが、先月から市販品とはやや異なるモデルがツアー選手に支給されている。

 物理の法則と人間工学から導き出された設計・形状をしているこのパター。かまぼこ型の形状で、安定したストロークを得やすい構造となっているが、市販品はすべてストレートネック。今回、若林が使用しているのは、少しだけシャフトが曲がったベントネックだ。

「もともとこのパターの存在は知っていましたが、シャフトが真っすぐささったものより、こちらの曲がっているものの方が好きで試してみました。いい感じなので、しばらく使うことになりそうです」

 好感触を得ている様子の若林は、日医工女子オープンでは優勝争いを演じるなど爆発力は健在。新たな武器を手に、反撃の秋に出る。
 同じくこのパターを使用しているのが、QTランキング20位で今季ここまでフル参戦している大ベテランの斉藤裕子だ。現在82位と、復活シードまでは厳しい順位となっているが、驚くのが斉藤の向上心だ。このパターは5月から使用を開始しているが、今回は新たなパッティング理論のエイムポイントも取り入れた。

「先月、エイムポイントのクリニックを受けました。よさそうだったし、海外でも結果が出ているので、やってみようと思いました。若い選手はガツンとパットを決めてくることが多いですが、私はしっかりとラインを読んでエレガントに決めたいですね(笑)」

 エイムポイントとは、グリーン上でラインを読む際に、指を顔の前に上げる独特なポーズで有名になった、簡単にいえば、グリーンの傾斜を読んでラインを決めるパッティング理論。今年の春からアダム・スコットも取り入れたことで、今では多くのツアー選手も導入している。その新理論に基づいたパッティングを入念に行っていた斉藤。新パター、新理論の導入で、ますます元気にツアーを戦う姿が見られそうだ。

 パット・イズ・マネーとはよくいわれたことだが、グリーン上での争いは、感覚ではなく、データや理論に基づいたスタイルが主流になってきているようだ。

文・高桑均

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