【コラム】R・ストレブ、下で腕を磨き、ついにつかんだ初Vとマスターズ

ParOn.(パーオン) / 2014年10月28日 10時52分

実物のオーガスタを見ることができる、と興奮を隠せないロバート・ストレブ 写真・Getty Images

 2014-15シーズン第3戦、米国ジョージア州・シーアイランドリゾートで開催された、デービス・ラブIIIがホストを務めるザ・マッグラッドリークラシックを制したのは、プレーオフを制した27歳のロバート・ストレブ(米国)だ。

 オクラホマ州出身のストレブは、カンサス大学を卒業後プロに転向。最初の2年間をミニツアーで戦ったあと、12年に米PGAツアーの下部、ウエブ・ドット・コムツアーに参戦。1勝を挙げると、13年からPGAツアーに昇格。3年目を迎えて初優勝へとたどり着いた。

 彼らのように、下部ツアーから上がって来た選手を、こちらでは「下部ツアー卒業生」と呼ぶ。下部ツアーの充実こそが米ツアーの層の厚さを支え、ひいては米ツアーの強さを維持しているのだ。

 そんな理由から、今は最終予選会を突破してもすぐにPGAツアーではプレーできず、まずは下部のウエブ・ドット・コムツアーで戦い、そこでしっかりと腕を磨け、というのがPGAツアーの狙いだ。

 現在のシステムでは、この下部ツアーの卒業生は上位25名。それに加えて、昨年石川遼も出場した「ファイナルス」と呼ばれる最終4試合で得点上位の25名、合計50名が、翌年のPGAツアーの出場権を獲得する。彼らにとってこの開幕からの数試合、上位陣が出場しない、いわゆるフォーシリーズは大きなチャンス。もちろん勝てば万々歳。昨年からフォーシリーズの勝者もマスターズ招待が待っている。

 だが、残念なことにこの50名、下位の選手にはなかなか出場権が回って来ない。そこで、今年から開幕2試合の出場選手が、昨年の132名から12名増やされ144名となった。

 今大会はまだ132名だったが、来季からは144名に枠が拡大。秋も深まると日照時間も短くなって、大勢の選手がプレーできないのだが、来季からは予選は2コースで行うことで、拡大が可能になる。

 ストレブはこの勝利で来年のマスターズの出場権を獲得し、初めてのメジャーとなる。

「ものすごく興奮している。子供の頃からどれくらいオーガスタをテレビで見てきたことだろう。ついに本当に実物を見ることができる」と喜ぶ。

 PGAツアーの変革は、こうしてより多くの選手にチャンスを与えることできる。

「シーズン序盤にもっともっと若く可能性のある選手にプレーの機会があることは素晴らしい」とホストのラブ。これが米ツアーの強さなのかもしれない。

文・武川玲子

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