小平智、米下部ツアー予選会受験でひと皮むけた

ParOn.(パーオン) / 2014年10月30日 19時3分

一発勝負の米下部ツアー予選会の緊張感を経験して、気持ちに余裕ができたという小平智

マイナビABCチャンピオンシップ(10月30~11月2日、兵庫県・ABCGC、7130ヤード、パー71)

 先週、米国カリフォルニア州で行われた米下部ツアーの出場権をかけた1次Qスクール(予選会)を突破した小平智が、帰国早々の今大会、予選会効果も手伝って自身初となる初日首位タイ発進を見せた。

「月曜日に日本につきました。Qスクールが終わってから3日クラブを握っていなくて、昨日までショットが不安でした。ダメもとでプレーしたらよかったです」

 時差ボケの影響も少なくなったこの日は体のキレも戻った。6番(パー4)で2打目を30センチにつけてバーディを奪ったのを皮切りに、5つのバーディ奪取に成功。逆に7番(パー4)では5メートルのパーパットを沈めてしのぐなど、この日2人しかいないノーボギーでまとめた。

「7番はこの日一番のラッキーでしたが、粘り強くできました。Qスクールを経験したことで、ラクな気持ちで回れました」

 Qスクールは、4日間の大会だが、ここで失敗したら下部ツアーどころか2次にも進めない一発勝負。しかも、自分より若い選手が多いが、想像以上にレベルが高いことに驚愕した。予選会という久しぶりの緊張感の中、4日間戦い、25位タイで2次にコマを進めたことでメンタル面に変化をもたらした。

「プロ1年目というか、初心に戻れて、チャレンジするという気持ちが生まれました。それに、あの緊張感を経験したあとは、気持ち的にラクにプレーができ、今までだったらスコアを伸ばさなくてはと思って焦ることがありましたが、それがなくなりました」

 気持ちの変化だけでなく、米国のゴルフ場は日本ほどコンディションがよくない。グリーンは芝目が強く、パッティングにも“目に当てる”、“目を殺す”技術が求められる。しかし日本は、狙ったところに打ち出せばキレイにボールが転がってくれることも、気持ちに余裕をもたせた。

「米国で戦うためには、芝の違いなどの対応力を身につけたい。コースも日本と違う部分が多く、予選会のレベルも高いですが、日本でいい成績をキープして、2次予選会につなげたいです」

 アマチュア時代にチャレンジツアーで優勝して将来を嘱望された逸材。昨年の日本ゴルフツアー選手権を制して5年の長期シードを得た。目標とする米ツアーに参戦するためには、下部ツアーで1年戦い上位に入ることが条件となるが、

「長期シードで余裕ができました。僕は下から這い上がるタイプ」

 と、25歳の今年、下部ツアーの予選会受験を決意した。「今年の最大の目標はアメリカ」と意思は堅い。11月中旬の2次、12月中旬のファイナルが続くが、

「2次もファイナルも、絶対に通りますよ」

 現在世界ランキング1位のロリー・マキロイは同年齢。打倒マキロイに向けて第一歩を踏み出した小平が、Qスクール効果でひと皮むけた。

文・小高拓

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