マキロイのキャリアグランドスラムに黄信号!? マネジメント会社との裁判が泥仕合の様相

ParOn.(パーオン) / 2014年11月11日 18時0分

マネジメント会社との裁判の行方が、ロリー・マキロイの参戦予定を大きく変えるだろう

 今年は北アイルランド出身、25歳のロリー・マキロイの一年だった。全英オープン、全米プロとメジャー2勝で世界ランキング1位。2011年に全米オープンを制しているので、マスターズのタイトルを獲得すればキャリアグランドスラム制覇になる。自身も「15年の第一目標はマスターズに勝つこと」と明言している。

 そんな満足のいくシーズンを持ったマキロイに、不安材料が出てきた。プレーヤーはほぼ例外なく代理人やマネジメント会社と契約している。マキロイはアイルランドに本拠を置くホライゾン社と11年に契約したが、条件面での不満から、昨年同社を離れ、ロリー・マキロイ社を設立した。

 マキロイとホライゾン社は独立に際し、ナイキやオメガなどビッグスポンサーとの契約金を中心に金銭トラブルが生じたと報じられている。マキロイは独立時点での清算を主張し、ホライゾン社は契約有効期限終了までコミッションを得る権利を持つと対立したのだ。一時は解決に向かう雰囲気もあったが、問題が複雑化してきた。

 マキロイは、自身と同じ北アイルランド出身のグレアム・マクドウェル(10年全米オープン優勝)とで契約条件に差があると言い出した。マクドウェルはホライゾン社の株主。有利な契約条件を持っているのではないか、というのだ。

 米PGAツアーではメンバーが他のメンバーの利益代表(代理人)になることは禁じられているが、欧州ツアーでは構わないようだ。9月のライダーカップでは、「互いに以前よりもよく話し合い、絆を深められた」と、当人同士には溝がなかったのは救いだった。

 マキロイ対ホライゾン社の法廷での争いは来年2月に始まり、どれだけ時間がかかるか分からない。マキロイは既に11月の二つの中国でのビッグイベント不参加を決め、最終戦のDPワールドツアー選手権ドバイ(11月20~23日)は出場予定だが、1月のアブダビHSBCゴルフ選手権、オメガドバイ・デザートクラシックのビッグマネー・トーナメントは未定。

 不参加の理由は本格的な法廷での争いに備えるためというが、過去、マネジメント会社と大もめになった例がないので、裁判がどのくらいの期間続くのか予測しにくい。長引けばマキロイの今後のゴルフ活動に影響が出るのは避けられず、なんとか早く収まることを願うばかりだ。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2014年11月25日号)掲載


岩田禎夫(いわた・さだお)
1933年生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年にフリーのゴルフジャーナリストに転向。以降、現在まで米PGAツアーを中心に世界のゴルフを追いかけている。

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