還暦パワーの中嶋常幸、パット開眼の二つのポイント

ParOn.(パーオン) / 2014年11月20日 18時53分

パットのときに頭の中で歌いながら打つことで4位タイと好発進した中嶋常幸 ダンロップフェニックストーナメント(2014)(1日目) 写真・佐々木啓

ダンロップフェニックストーナメント(11月20~23日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 世界のトップ選手が参加するダンロップフェニックスにおいて、最初の日本人覇者として歴史に名を刻んでいる中嶋常幸。10月に60歳になったばかりの今年も、元気な姿を見せた。

 10番スタートの中嶋は、15ホール目の6番まで3バーディ、3ボギーのイーブンだったが、圧巻の上がりを見せる。7番(パー5)で246ヤードの2打目を3番ウッドで右奥7メートルに2オン成功し、イーグルパットをねじ込むと、続く8番(パー4)、9番(パー4)はともに6メートルのバーディパットを沈めて、1イーグル5バーディ3ボギーの67でフィニッシュ。4アンダーで首位と3打差の4位タイと好スタートを切った。

「今日はショットが曲がらなくて、ラフは3回しかいかなかった。あとは後半パットがよく入ってくれたね」

 長尺パターを使用していた中嶋は、今週から40インチのパターへ変更したのも奏功しているが、打つときの大事なポイントを思い出した。

「一つは、歌を歌うんだ。『♪ナンバーワンにならなくてもいい……オンリーワン』って。頭の中で歌っているんだけど、歌うことで嫌なモヤモヤを忘れる。ナンバーワンも、オンリーワンも、いいでしょ。もう一つはしっかりボールを見ること。心配になるとカップを見ちゃうからね」

 スマップの「世界に一つだけの花」を口ずさむ効果で、この日は長短合わせて10回の1パットで上がり、好発進につなげた。

 いつまでの元気なプレーを見せる中嶋だが今年の10月で60歳を迎えた。「この色すごく気に入っている。還暦カラーだよ」と真っ赤なキャディバッグを使用しており、肉体は全盛期のモノとはまったく異なる。

「これで4連戦目で、戦う体にはなっているけど、楽ではないよ。朝も晩もトレーニングとケアに時間かけているしね。無駄な時間を過ごせない」

 昨年この大会は、ヒザのケガ明けでの出場で初日6位タイといいスタートを切ったが、3日目に80をたたいて失速し、53位タイに終わった。

「昨年失速したことは覚えているよ。その悔しさが俺の原点だね。今年はしっかりやりたいという気持ちが強いね」

 若い時はこの大会で優勝するのが目標で、今はこの大会に勝つことが夢とも話す。「夢がないと生きてけないからね」と、夢を叶える準備を整え、大会2勝目を本気で狙っている。

文・小高拓

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