松山英樹とJ・スピースがイーグルの応酬で約束を果たす

ParOn.(パーオン) / 2014年11月21日 20時38分

最終18番のイーグルで単独首位に立った松山英樹 ダンロップフェニックストーナメント(2014)(2日目) 写真・佐々木啓

ダンロップフェニックストーナメント(11月20~23日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 日本ツアー今季2戦目でワールドランキング20位の松山英樹と海外招待選手でワールドランキング14位のジョーダン・スピースの同組の二人が世界レベルの技術を見せつけた。

 1イーグル、6バーディ、1ボギーの64とこの日のベストスコアを出して通算10アンダーで松山が単独首位に立つと、スピースは1イーグル、6バーディ、1ボギーと同じく64をマークして通算9アンダーで1打差の2位につけた。

 前半は松山が二つ、スピースが一つ伸ばしたのにとどまったが、後半はバーディ合戦を見せた。17番を終えるまでに松山が3つ伸ばして通算8アンダー、スピースが4つのバーディを奪って通算7アンダーで迎えた18番(パー5)。ティグラウンドで、二人は「明日も一緒の組かなぁ」と会話をしていた。

「計算したら、ジョーダンはイーグルが必要だと分かって、取れるのかなと思いながら見ていました(笑)」(松山)

 すでに9アンダーでホールアウトしている選手がいて、8アンダーでプレーしている選手もいたため、二人で抜けなければ同組にはなれない状況だった。

 二人ともにティショットはフェアウエーをキープ。松山のボールのほうが僅かに遠くピンまで240ヤード。4番アイアンで放った松山のボールは、カップをかすめて30センチに2オンしてギャラリーを沸かせる。
 続いてスピースは、239ヤードを21度のユーティリティで放ったボールは、同じようにカップをかすめて1メートルに2オンし、再びどよめきのような歓声が起こった。タップインで先にイーグルでホールアウトした松山。続いてスピースもしっかりとイーグルを奪った。

「18番は、グリーンに乗ってイーグルパットが打てたらいいなと思っていて、2打目はいい感じで打てました。でも、僕よりもスピースのほうがすごいですよ」(松山)

 松山はイーグルを奪い返して、最終組に滑り込んだスピースに賛辞を送った。

「(18番の2打目)ヒデキのショットは気にせず、自分のプレープラン通りに集中して打った。5メートルぐらいにつけられればと思っていたが、うまく転がって寄ってくれた」(スピース)

 スピースは目の前でスーパーショットを見せられても、自分のゴルフに徹してイーグルを奪い返した。これぞ世界のトップランカーである。

 スピースは来日してから体調が万全ではないが、この日はフェアウエーキープ率(85.71パーセント)、パーオン率(94.44パーセント)ともに1位で、「だいたい狙い通りのスポットに乗せることができて、アグレッシブにパットが打てた」と持ち前のショット精度の高さが戻り、ビッグスコアで有言実行の最終組の切符を手にした。

「ヒデキもいいプレーをするだろうから、お互いにいい影響を受けあえば、エキサイティングなゲームになると思う。ヒデキはパッティングが素晴らしいし、ショットもだんだんよくなってきているので、週末はタフな相手になることは間違いない」(スピース)

 明日も同組になる松山とスコアを伸ばしながら、優勝は譲る気はない。ショット、パットともに一定の手応えを感じ噛み合ってきた松山も「優勝しか考えていない」と、一歩も引く気はない。

 22歳の松山、21歳のスピースと、世界的に次世代を担うといわれる二人の歴史的な試合が宮崎の地で行われようとしている。

文・小高拓

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