「結婚で生まれた余裕」がもたらした横峯さくらの今季初V

ParOn.(パーオン) / 2014年11月23日 20時33分

メンタルトレーナーである森川陽太郎氏との結婚で、精神的に余裕が持てるようになったという横峯さくら 大王製紙エリエールレディスオープン(2014)(最終日) 写真・村上航

大王製紙エリエールレディスオープン(11月20~23日、香川県・エリエールGC、6428ヤード、パー72)

 やはり横峯さくらは“持っている”プロゴルファーなのかもしれない――。

 米女子ツアーのQTに挑戦するため、今大会が最終戦の横峯。最後の試合だからこそ優勝で終えることができればどれだけ良い形なのかは、自身がよく分かっていた。

 今季3度目の最終日・最終組。横峯には珍しく欲があった。

「昨日の時点で勝ちたいと思っていたのですが、こんなにも大混戦になるとは思っていませんでした」

 横峯の言葉どおり、今季ツアーの中でも稀にみる大混戦となった。

 トップの鈴木愛と2打差の14アンダー、単独2位からスタートした横峯は8番(パー4)、9番(パー5)を連続バーディとして、16アンダーまでスコアを伸ばしてバックナインへ。この時点で鈴木愛は17アンダーだったが、後半の12番で一つスコアを落として、横峯と16アンダーで並ぶ。

 横峯は10番から14番までパーでしのぎきり、15番(パー4)で8メートルのバーディパットを沈めて逆転に成功。立て続けに16番(パー4)もバーディを奪って、18アンダーまでスコアを伸ばした。

 先にホールアウトしていた森田理香子、テレサ・ルー、そして最終18番(パー5)でバーディを奪った鈴木愛が17アンダーで並んだ。

 18アンダーの横峯がパーで上がれば優勝なのだが、18番グリーンのバーディパットは7メートルの距離を残していた。

「2パットで入れればいいやと思っていたら、1メートル弱も残してしまって…」

 微妙なパーパットの距離に、プレーオフが頭をよぎる。

「プレーオフはしたくないと思っていたので、自分の実力はこんなもんっていう感じで、とりあえずヘッドアップだけしないように気をつけて打ちました」

 緊張の瞬間だったが、ボールはスッとカップに転がり込んだ。今季初優勝でツアー通算23勝、国内ツアーでは不動裕理に次いで史上2人目の生涯獲得賞金10億円を突破した。

 そんな横峯に笑顔がこぼれおちる。結婚を機にこれだけ穏やかになれるものなのだろうかと思えるくらい、柔和な笑顔を見せていた。そして、夫でメンタルトレーナーである森川陽太郎氏と勝ち取った勝利の裏側について語り始める。

「今週は主人に苦しめられました。メンタルトレーニングのことですごくプレッシャーをかけられました。初日から目標設定については、7アンダーと言われていたので(笑)。当初はトータルで16アンダーと話していたので、1日4アンダーでいいと思っていたら、最終日も7アンダーでいこうと…」

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