テレサ・ルーの“落ち着き”と穴井詩の“緊張”から見る“明と暗”

ParOn.(パーオン) / 2014年11月30日 21時27分

得意のコーライグリーンだったことも勝因の一つだったというテレサ・ルー LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月27~30日、宮崎県・宮崎CC、6428ヤード、パー72)

「終わった…!」

 テレサ・ルーは穴井詩とのプレーオフで、2ホール目のバーディパットを決めた瞬間、そう心の中で叫んでいた――。

 最終日・最終組の2人に勝負はゆだねられた。通算11アンダーでトップを走る穴井を1打差で追うテレサは、1番(パー4)をボギー発進としたあと、4番(パー4)でバーディを奪って10アンダーに。一方の穴井は2番(パー5)をバーディとしたあと、3番から5番まで3連続ボギーで通算9アンダー。そして、テレサは5番をパーセーブして、逆転に成功する。

 穴井はこのときの心境をこう振り返る。

「緊張していましたし、3連続ボギーした時点で私の勝ちはないのかも…」

 そう心の中で思ったという穴井は完全にメンタル面で相手に負けていたのかもしれない。

 一方、逆転に成功したテレサだが、決して勝てるとは思っていなかった心境だったことを吐露した。

「最初は追う展開だったので、勝てる自信もありませんでした。1番からボギーをたたいてしまって、パットのラインも難しくて読めませんでしたから」

 ただ、こういう接戦の時だからこそ大事にしていることがあるとテレサはキッパリと答えた。

「もし私に勝機があったとするならば、このコースのグリーンがコーライであることです。台湾のゴルフコースはコーライが多いので、それに慣れているのは強みです。それにグリーン周りのラフからのアプローチはたくさん練習したので、そこまで怖くないという気持ちもありました。特に接戦になったときは、自分の集中力を大事にしています。腰の動きやテンポを崩さないようにプレーに集中することを心掛けています。優勝することを意識しない。これはすごく大事だと思います」
 追い込まれたときの対処法をテレサは知っていた。一方で、穴井は、

「3連続ボギーのあと、ようやく開き直ることができましたが、プレッシャーがあったのは変わりありません」

 と話す。心理的な面で、テレサに勝てる要素はこの時点で見つからなかったのかもしれない。

 バックナインの10番(パー4)は互いにバーディ。その後、テレサが15番(パー4)をボギーとし、通算10アンダーで穴井と並び、プレーオフへ。

 1ホール目は互いにボギー。2ホール目に右から左へ90度近く曲がる5メートルのラインを完璧に読み切り、バーディパットを沈めたテレサが勝利を手にした。

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