不振に終わった宮里美香 原因はショットの不安定さからくるパーオン率の低迷

ParOn.(パーオン) / 2014年12月9日 18時0分

2014年は元気のなかった宮里美香。7年目の来シーズン、笑顔が戻るか!?

 米女子ツアー6年目の宮里美香の2014年シーズンは、16試合に出場し賞金ランキング91位。4月のスインギングスカートLPGAクラシックの21位タイが最高位で、ベストテン入りはなし、という自己ワーストの成績だった。一方、日本ツアーには6試合出場、5月のワールドレディスチャンピオンシップは3位に食い込んだが、連覇を狙った10月の日本女子オープンは21位タイと、こちらも悔しい結果だった。

 一体今季の宮里は何が悪かったのだろうか。自身は「シーズン序盤にショットの精度が悪く、パーオン率がすごく悪かった。乗らないとバーディチャンスが増えないし、うまくパーセーブできたとしても上位では戦えない」と前半戦の不振を要因に挙げた。

 実際、今季のパーオン率は62パーセントでツアー143位。11年には74パーセントで4位だったから、いかにショットの精度を欠いていたかがよく分かる。もともと宮里のゴルフはショットでバーディチャンスにつけるのが武器だった。だからパットを含むショートゲームを課題に挙げていたのだが、今季は平均パット数が29.48でランキング14位。目標としていた30を切ったわけだが、これもグリーンを外して寄せてパットを沈めていたからかもしれない。

 光明だったのはシーズン後半に向けてショットの精度を取り戻したこと。「来季はシーズン序盤からこういうプレーができること。そうでないと1年間戦うことができない……」と、前半の成績が悪かったせいで終盤のアジアシリーズに出場できなかったことを悔やんだ。

 ただし来季は“賞金ランキング91位”という微妙なポジションで戦わなければならない。米LPGAツアーのシード権は出場の優先順位が細かく区切られている。優先順位1位は前年度の賞金ランキング80位まで。つまりこれが最優先のシード権で、宮里も昨年まではこれを確保してきた。が、91位というのは81~100位というカテゴリーとなり、優先順位が11番目とグッと下がる。シーズン序盤戦の、2月のホンダLPGAタイランドやシンガポールで開催されるHSBC女子チャンピオンズなど、出場選手の少ない試合には出られない。例年、ここを自身の開幕戦としてきたが、来季は1月下旬には早々と開幕するつもりだ。もともとスロースターターを自称する宮里だが、そんなことはいっていられない。「オフの過ごし方がとても重要。12月にはフロリダに戻って、しっかり調整をしないと」と正月返上で調整する意気込みを見せている。この悔しさをバネに、プロ7年目、25歳の宮里美香の巻き返しに期待したい。

文・武川玲子
週刊パーゴルフ(2014年12月23日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国を拠点に、米PGAツアーと米LPGAツアーを中心に精力的な取材活動を続けている。ParOn.だけでなく週刊パーゴルフでもコラム等を執筆中!

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