パッティングの転がりを修正してシード権をキープした3年目の上原彩子に注目!

ParOn.(パーオン) / 2015年1月6日 18時0分

LPGA参戦2年目、母の力も借り安定した成績を残した上原

 2014年、米LPGAツアーに参戦した日本勢5人の中で粘りを見せたのが、2年目の上原彩子だ。前年(58位)よりやや順位を落としたが、賞金ランキング64位で80位までに与えられるカテゴリー1での出場権を獲得、3年目の15年もフル参戦となる。

 上原で光ったのはパッティングだ。もともと定評があり年も平均パット数ランキングは14位(29.25)だったが、14年も10位(29.34)と安定した成績を挙げた。

 これは昨オフにストロークを直したものが身についた成果だ。直したといっても「きれいな転がりにするために正しいストロークにした。ターゲットにしっかりフィニッシュすることを意識している」と、シンプルだ。

 米ツアーのグリーンは日本のように転がりが均一ではない。特にシーズン序盤の西海岸地域では“ポアナ”という、ところどころに芽のあるグリーンが多い。芽の成長は早く、午後になるとグリーン上で球はポコポコと跳ねる。その中でクリーンな転がりは大きく生きた。「短いパットを外しても気にしない」のが上原の身上。どうやっても芽に蹴られて外れることはある。それで落ち込んでさらにスコアを崩すのは、お門違いだ。

 のんびり屋といわれる上原だが、内に秘める闘志は強い。それを表に出さずマイペースで歩めるところが、すぐに結果につながりにくい米ツアーに向いているのだ ろう。1年目は日米両ツアーを行ったり来たりしたが、2年目はほぼ米ツアーに専念。拠点は持たず、オープンウイークは初めてのコースの下見に行くなど独自のスタイルで生活している。母・恭子さんがほとんどの試合に帯同し、キッチンつきの宿で故郷の沖縄料理を中心とした食事を作り、体調を管理。明るい恭子さんは選手からも人気があり、上原にとって大きなパワーの源だ。ツアーで一番の友人はシェラ・ チョイで、通訳をつけずに英語で生活していることも、上原の粘りの源か。

 14年を「最終戦まで進めたし、優勝争いの回数も増え、悪いシーズンではなかった」と評価する一方で、「もっとショートゲームを磨かないと。飛距離がなく届かないホールで、しっかりセーブできないと勝負にならない。もう少し飛距離も欲しいので、トレーニングで補えるのなら挑戦してみたい」と意欲を見せる。オフは沖縄で過ごした後、フロリダでチョイと合流し開幕に備える。3年目、どんな成長を見せるだろうか。

文・武川玲子
週刊パーゴルフ(2015年1月20日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国を拠点に、米PGAツアーと米LPGAツアーを中心に精力的な取材活動を続けている。ParOn.だけでなく週刊パーゴルフでもコラム等を執筆中!

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