残り2試合でポイントランキング1位 ジョーダン・スピースの変化

ParOn.(パーオン) / 2017年9月14日 11時0分

グリーンを狙うアイアンショットのキレが、今季のスピースの活躍を支えた 写真・Getty Images

 ジョーダン・スピースがフェデックスカッププレーオフ残り2試合にして、ポイントランキング1位に立った。2015年に続く2度目の年間王者を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 今季は全英オープン優勝を含むツアー3勝を挙げ、2位が3回で3位が2回、出場した18試合中トップテンは10回で、平均ストロークランキングでも現在1位だ。

 15年、スピースの強さは何よりもパットのうまさだった。14-15年シーズンの平均パット数は1位で、特に6~7メートルのパットを沈める確率が25.93パーセントだった。つまり、この距離を4回に1回は決めていたことになる。それ故にスピースはどこからでもパットを決めてくる、という印象が強かった。

 しかし、今季のスピースの強さには、大きな変化がある。

「長く愛用してきたパターを替えてみるなどしてきたが、パットがうまくいかないのはアライメントに問題があったからだった」

 と、パットの圧倒的なうまさは鳴りを潜めてしまったが、その代わりにグリーンを狙うアイアンショットの精度が格段に上がっている。「パー3ホールのティショット、パー4ホール&パー5ホールの2打目のスコア貢献率」を表す“ストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーン”のランキングで1位に立っているのだ。

「今季は本当に精度の高いショットが打てている。DJ(ダスティン・ジョンソン)に負けてしまったけど、(プレーオフ初戦の)ザ・ノーザントラストでは、これまでで最高のショットをいくつも打つことができた。この向上は僕のゴルフを大きく変えたといえる」

 と、自身のゴルフが一段階ステップアップしたことを自覚したようだ。

 アイアンショットがキレて、6メートル前後のパットが決まれば、スピースが圧倒的に強いのは当然だが、スピース自身はもちろんこれで満足しているわけではない。

「今、取り組んでいるのはドライバーショット。(フェデックスカップポイントランキングの)上位20選手のほとんどがボクよりも飛ばしている。ここを伸ばすことができれば」

 と、次なる課題を挙げている。身長185センチのスピースはツアーでは決して大きいほうではない。もちろん、飛距離は体格がすべてではないが、ドライビングディスタンスが294.9ヤードのスピースは同ランキングで77位だ。

 年間王者の行方は残り2試合となったが、スピースがその座に就くことができるかはともかく、ドライビングディスタンスを伸ばすことに成功したらスピースはどこまで強くなるのか、早くも来季以降が楽しみになってきた。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年9月26日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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