古閑美保はリポーター、大西葵からは応援… 李知姫は戸惑い感じる40歳初V

ParOn.(パーオン) / 2019年4月21日 17時25分

40歳での初優勝 李知姫は貪欲にまだまだ勝利を狙っていく KKT杯バンテリンレディスオープン(2019)(最終日) 写真・米山聡明

<KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日◇21日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6428ヤード・パー72>

2年ぶり、そして40歳となってから初の優勝を決めた瞬間、先に出たのは歓喜のガッツポーズではなく安どの表情だった。「KKT杯バンテリンレディス」最終日、李知姫(韓国)が最終18番で『決めれば優勝』という4mのバーディパットを沈めて大会3勝目、そして通算23度目となる優勝を飾った。

今週は持ち味のアイアンが切れた。出だし1番のセカンド。ラフから残り125ヤードのショットを1mにつけてバーディを先行させると、前半だけで4バーディ。折り返してから「ショットが良くなくなって…」と調子が下降線をたどった。しかし「ガマンしながら」と崩れることなく2バーディ・1ボギーにまとめ、猛追を見せた吉本ひかるを最後に振り切った。

2月に40歳となってから初めての優勝。40代のツアー優勝は昨年の「ヨネックスレディス」を制した大山志保以来、約1年ぶりのできごととなる。「去年が思ったよりも良くなかったので、『私のゴルフはどうなるのか』という心配もありました。40代で勝てるのかな、と。それが40歳になってから、こんなに早く勝ててうれしいです」。だからこそ、優勝の瞬間はかみしめるような笑顔を浮かべたのかもしれない。

だが、40歳になったことを歓迎しているわけではないらしい。「何か予約する度に『40歳』と出てくるのがすごくショックです」。不惑が近づくにつれ周りからの質問も変わってきた。『何歳で引退するんですか?』、『引退は考えていますか?』。考えてはいないのだが、ツアーに長くいるんだなぁとしみじみ感じる。

同年代の選手も減ってきた。35歳以上の有志による「おばば会」もツアーメンバーが減ってご無沙汰となっている。挙げ句の果てには、ハーフターンの際に古閑美保を見て、「私は選手なのに、美保ちゃんはもうリポーターなんだなぁ」と感傷に浸ってみたり。

はたまた、同組の大西葵がすごく応援してくれた。「自分は苦しい一日だったのに、私のパットに『入れ~』って言ってくれたり。私がベテランだったから気を遣ってくれているのかなと。なので、最後に『来週ご飯に行こう』と誘いました(笑)」。これは大西の人柄なのだろうが、それだけ気を遣われることも増えてきた今日この頃。

自分だって40歳までゴルフをすることは頭になかった。「始めたころは30代で引退すると思っていました」。40歳になると飛距離が相当落ちると考えていた。だが、実際になってみると、まだまだドライビングディスタンスは35位と平均以上だし、「(大山)志保さんや表(純子)さんとかを見てると『いけるじゃん』って感じています」。実際になってみれば、まだまだ長くやりたい気持ちは強いのだ。「長くやりたくてできるものじゃないので、コンディション管理などをもっと努力しないといけないですね」。そう簡単にやめる気はさらさらない。

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