小平智 後悔しないための決意

ParOn.(パーオン) / 2019年4月22日 22時15分

完璧な状態で戦うために3週間のオフを作った小平智 

歓喜の優勝から1年。小平智の表情が険しい。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ米国男子ツアー「RBCヘリテイジ」。最終日にプロ転向後自己ワーストスコアタイとなる「82」を叩くなど、予選を通過した選手の中で最下位の70位で4日間を終えた。
 
「自分の思った球と違う球が出るので気持ち悪い。怖くなるんです」

飛んで曲がらないドライバーショットが小平の武器だが、今はその武器を生かせていない。「3番ウッド以下は調子がいい。同じように振るとドライバーはどこに飛ぶか分からないんです」。小平のゴルフでリズムを作るのはドライバーだが、全幅の信頼を寄せられていない状況だ。アイアンショットやショートゲームでスコアをまとめているが、「だましだましのゴルフでは米国では通用しない」と、今の状態では米国での戦いに限界を感じ始めている。

今の状態になった経緯は2017年の秋までさかのぼる。試合中にエースドライバーのフェースにヒビが入り、”エース交代”を余儀なくされた。さまざまなヘッドでテスト、調整を行い、試行錯誤を繰り返した。その間、昨年はマスターズの出場を決めたり、米ツアーで初優勝を遂げる成績を残したが、エースと呼べるモノが見つからずに、ここまで時間が経ってしまった。

「うまくいっていなくてためこんだ結果が、今溢れ出ている。本当に気持ちよくゴルフができていない」。2度目の出場となった「マスターズ」は2年連続で予選通過を果たした。しかし、第3ラウンドは、3番ウッドをティショットのメインにして、ドライバーを使用したのはわずかに2回と”ほぼ封印”状態。それでも「スイングの流れがよく、一番チャンスを作れた」と18ホールを通して流れはよかったものの、さすがに2打目以降の距離が残るだけに世界のトップ選手と対等に戦うのは難しい。

そして、「RBCヘリテイジ」終了後にある決断を口にした。「3週間休んで、ドライバー探しの旅に出ます。完璧な状態にしたい」と。昨年同大会で優勝を遂げてから多くの試合をこなし、年末年始を含めて3週間以上のオフを取っていない。しかし、今回は“3週間休む”という決断を下した。それはオーガスタの夜だった。

「マスターズは、日本から知り合いがいっぱい応援にきてくれました。その中で自分が後悔のないゴルフができなくて、みんなにもどかしい思いをさせてしまった。遠いところまで来てくれて自分の100パーセントの状態を見せられない。100パーセントで予選落ちをするなら後悔はないけど、100パーセントの状態じゃないから。ドライバーショットを見に来ているのに、3番ウッドのティショットとか見せてとか。ちょっと試合を休もうと思いました」

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