池田勇太の優勝を支えた“超レアパター” 「ジャンボさんの記録を目指さないといけない」

ParOn.(パーオン) / 2019年6月2日 19時30分

次に目指すはジャンボ尾崎?目標を追い続けていく… ~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(2019)(最終日) 写真・佐々木啓

<~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ 最終日◇2日◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8016ヤード・パー72>

この日、通算21勝目を挙げた池田勇太。最後はチャン・キム(米国)に1打差まで迫られたが、1度も首位の座は譲らずトータル7アンダーで今季初優勝をつかんだ。

前日には大会レコードとなる「66」をマークし、一気に単独トップに浮上。この日も前半で2つ伸ばし、ハーフターン時には後続に3打差をつけ独走ムードすら流れた。だが、後半になるとスコアは停滞。「最後にもたついた」と、17番でボギーを打つと、同じ最終組で回っていたキムとの差は「1」になっていた。

しかし「バーディ、最低でもパー」という気持ちで臨んだ最終ホールで、30cmのパーパットを決めなんとか逃げ切り。その瞬間、両手を挙げてよろこびをかみしめた。「難しいセッティングで粘れてよかった。キムとは3日間一緒に回ったけど、いい優勝争いができたのは彼のおかげかなと思う」。熱戦をともに“演出”したライバルを讃えた。

この勝利で1973年のツアー制施行後、史上2位タイとなる11年連続優勝。肩を並べるのは、青木功、片山晋呉の2人だ。これについて問われると「うれしいけど、勝つことを積み重ねていくことが大切。目標をもっと高いところにおきたい」とさらに上を見据える気持ちを口にした。

この記録でいうと、自身の上にいるのは15年連続優勝で歴代1位のジャンボこと尾崎将司だ。「ジャンボさんの記録を目指してやらないといけない」。憧れ続ける人と肩を並べるため、その年数を1年、また1年と増やし続ける。

その気持ちは、キャディバッグのなかにも表れていた。現在使用するシルバーのL字パターは、ブリヂストンから発売されていた「J's」のジャンボ尾崎モデル。かつて一世を風靡したブランドのものだ。今季開幕からパターに悩んでいた池田は、東北福祉大の先輩・正岡竜二の勧めもあってピン型パターを使用してみることに。そして自身が保有していたこのパターを、バッグに入れた。

実はこれ、ジャンボが節目の勝利を挙げた時などに出される“記念パター”だそうで、池田に聞くと「90勝の時のもの」。かなりレアなもので、「記念で出されるものを集めていて、使うつもりはなかったんだけど」という大事なコレクションの一つだった。「裏面は見せたくないから」と鉛を貼り、使えるように調整を重ねるなどリメイク。「シンプルな形のものがいいのかもと思って使った。打ちたい場所に打てるし、イメージ通りボールも出る」。グリーン外からパターで寄せるシーンも多く見られるなど、優勝を支えた。

初優勝からの11年連続優勝は、ツアー制施行後だとこちらも青木、片山に並ぶトップタイの記録だ。長年、勝利を積み重ねた“強さの秘訣”を聞かれると、ピンとこないといった表情を浮かべこう答えた。「まだ自分は下っ端だと思っている。一度も自分を強いと思ったことはないし、今のゴルフで強いと言ったら先がない。何をもって強さというのか…周りが強いと思うゴルファーにはなりたい」。これからも、“高い目標”を追い続けていく。(文・間宮輝憲)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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