2mを沈めて見せた成長の証 堀川未来夢がようやく手にした初優勝

ParOn.(パーオン) / 2019年6月9日 18時59分

堀川未来夢がようやくの“ガッツポーズ” 成長を感じさせる大会となった 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills(2019)(最終日) 写真・鈴木祥

<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 最終日◇9日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7,387ヤード・パー71>

昨年11月の「ダンロップフェニックストーナメント」では3m弱のパーパットを決められず、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では2mを外して勝利が手からこぼれていった。ここまで、ここぞという場面で涙をのんできた堀川未来夢。ようやく自らの手でつかんだ勝利は、後続の今平周吾に4打差をつける圧勝という形で果たされた。

トータル12アンダー単独首位で迎えた最終日は、同級生の今平と同組に。いくらリードがあっても一瞬も気が抜けなかった。5打差をつけて迎えた7番パー3でティショットを右のラフに入れて、この日初めてのボギー。1ストローク縮まってしまう。そこから直後の8番パー4で右手前11mからのバーディパットを沈めて再び5打差のリード。「少しでもストローク差を作りたくて、欲しくて欲しくてたまらなかった」と勝ちへの強い気持ちが現れた。

5打差の独走を続けた堀川だが、今平が15番パー5でイーグルを奪取。「本当余計なことをしてくれると思ったけど(笑)。ここぞというときにナイスプレーをするのが今平周吾で、楽にさせてくれないプレーヤー。(あえて今平の)イーグルパットが入ってくれと思いながら、その中で自分もバーディをとって、いい相乗効果になればと思った」とバーディを奪い返した。やっと勝利を確信できたのは、18番グリーンに上がったとき。最終ホールで約2m弱のパーパットをしっかり沈めて拳を握り、今度こそ初優勝をつかんだ。

昨年の惜敗を経て、「さらに上に行くには何をすれば良いのかと思ったら、ロングパットの距離感やアプローチ。初日の3パットの数が多かったので、やることは明確だった」とデータを細かく分析して課題を徹底的に洗い出した。昨年のダンロップフェニックスでも最終日最終組でともに回った今平は、「ショットはもともと曲がらなくてアイアンもきれているけど、アプローチやパターがかなり上達していると思った」と昨年からの違いを語る。5月に行われた「全米オープン」の予選会では、最後の1枠をかけたチャン・キム(米国)とのプレーオフで10mのバーディパットを沈めて海外メジャーの切符を獲得。ここぞという一幕で力を発揮できたのは、努力に裏付けられた確かな自信があったからだ。

この優勝で、堀川は「全英オープン」、7月の世界選手権シリーズ「WGC-フェデックス・セントジュード招待」の出場権を獲得し、世界への可能性を大きく広げた。来週の「全米オープン」では、再び今平と同じ舞台で戦うことになる。

「学生のころは差を感じるどころか雲の上の存在だったけど、今は少しずつ対等に戦えているのは成長を感じるし、気持ち的に負けるところはなくなった。メジャーで一緒に戦えるのは本当に嬉しい」と笑顔を見せた。日本タイトルという確かな自信を背負い、さらなる大舞台へと踏み出していく。(文・谷口愛純)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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