リンクスの洗礼を浴びた浅地洋佑と稲森佑貴 二人を翻弄した“左からの風”

ParOn.(パーオン) / 2019年7月22日 8時33分

得意のショートゲームで粘りを見せたが、リンクスの風の洗礼を受けた浅地洋佑

68年ぶりに北アイルランドのロイヤルポートラッシュで開催された第148回全英オープン(7月18~21日、7344ヤード、パー71)。松山英樹や今平周吾、池田勇太ら8人の日本勢が出場したが、予選を通過したのはともに初出場の浅地洋佑と稲森佑貴の二人。上位進出を目指した決勝ラウンドだったが、最終ラウンドして初めて全英らしい雨交じりの強い風が吹き、リンクスの洗礼を浴びた。初めて経験する英国の風に、二人は同じ課題を持って帰国した。

50位タイから出た浅地は、最終ラウンド4バーディ・4ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「76」と5つスコアを落として通算6オーバー、67位タイで4日間を終えた。「風に乗せる作戦でしたが、風に乗るとどこまでも曲がって行きました(笑)」。浅地の持ち球はフェード。3日目までは安定したショットでフェアウェイをとらえていたが、左から吹く“全英の風”にあおられてコントロール性を失った。7番(パー5)では右のフェアウェイバンカーにつかまるなどダブルボギー。11番(パー4)では、右の深いブッシュに打ち込んでロストボールになるなどトリプルボギー。ティショットのミスからスコアを崩した。

「風に乗せるだけでなく、風にぶつけたり、風の下を通したり、いろいろな球筋が必要。風と逆の球を打ったりしないと戦えない。上がり2ホールは(左からの風に)ドローを打ちました。18番は、チーピンを打ってようやく風に勝つ感じでした。メインの球筋はフェードですが、ドローボールもコントロールできるようになりたいです」。左から吹く風にぶつけるドローボールの精度を磨くことを誓った。

ただ、前週の土曜日から練習を始め、日本の環境と違うグリーン回りの練習を徹底的に行った。「いい感覚でできました。アプローチ、バンカーはなんとかなりそうです」と多くの“寄せワン”を演出したショートゲームは通用すると自信を深めた。
一方、43位タイから出た稲森は、2バーディ・8ボギー・1トリプルボギーの「80」と大きく崩して、通算9オーバー、72位タイ。ホールアウト後、開口一番「歯が立たなかったです。特にティショットが」と肩を落とす。日本ツアーでは、2015年から4年連続でフェアウェイキープ率1位と日本一曲がらない男である。フェアウェイが狭いロイヤルポートラッシュは、フェアウェイをとらえてパーオン率を高めることが攻略といわれた。稲森は第2ラウンドのパーオン率1位(94・44%)をマークするなど、持ち前の正確性で予選を突破。しかし、最終ラウンドはフェアウェイキープ率42・86パーセント、パーオン率は38・89パーセントと落ち込んだ。「フェアウェイを外すとブッシュやポットバンカーに入るのでパーセーブが難しくなります。日本とは全く違います」と何をやっても太刀打ちできなかった。

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