「世界一になるには世界で一番練習する」練習の虫・稲見萌寧がようやくつかんだ初優勝

ParOn.(パーオン) / 2019年7月28日 17時25分

天も祝福 ニューヒロイン・稲見萌寧の新たな門出だ センチュリー21レディスゴルフトーナメント(2019)(最終日) 写真・佐々木啓

<センチュリー21レディスゴルフトーナメント 最終日◇28日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6470ヤード・パー72>

「プレーオフなんて考えてなかった。ここで決める」。決めれば優勝、外せば三つ巴のプレーオフという3mのバーディパットを沈めて天高く右腕を突き上げた。「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」最終日、稲見萌寧がトータル9アンダーでうれしい初優勝を挙げた。

序盤は苦しんだ。単独首位から出た稲見は、3番でバーディを先行させたものの、4番で番手のジャッジミスも絡みボギー。すぐさま5番で取り返したが、6番、7番と連続ボギー。前半を折り返すときには首位を明け渡していた。

それでも「ミスもあったけど、ミドルパットは入っている」と心を保った。11番で1つ取り返すと、15番では奥のカラーから8mをねじ込んで再び首位に並ぶ。17番で5mのバーディパットを外してプレーオフかと思われたが、3日間で難易度5番目の18番で残り130ヤードから9番アイアンで3mにピタリ。1年前のプロテストでは、18番でのバーディ奪取でギリギリの合格を決めたが、その時と同じ距離で同じスライスだった。「それを考えたら余裕だった」としびれるウイニングパットを決めて、これまで何度も手が届かなかった優勝という二文字にたどり着いた。

努力が結実した勝利だった。小学校4年生でゴルフをはじめ、中学生となって「毎日練習する」と自分に課してからは、よほどの予定がない限り一日も欠かさずクラブを振ってきた。たとえ体調を崩そうとも、技術を磨いてきた。その根底にあるのは「世界一になるには世界で一番練習する」という気持ち。今でも「練習をしていないと不安」があるという。

たぐいまれな練習量で身につけたのが、自分でも持ち味と語るアイアンショット。元々フェースコントロールに定評があったが、磨き続けたことで「自分の生命線」と呼べるほどに成長した。規定ラウンド数を満たしていないためスタッツのランキングには名前がないが、今大会前までのパーオン率79.6935%は1位のイ・ミニョン(韓国)を約3.6%上回る、ぶっちぎりの数字だ。

将来的には米ツアー参戦も頭にあるが、「まだまだ実力が足りていません。まずは日本一となること」が目標。「賞金ランキングで私よりも上に何人もいる。休んでなんかいられない。1秒も無駄にできない。来週から気持ちを切り替えて、また優勝争いをできるようにしたい」。世界中のどこでも覚えてもらいやすいように、という意味合いで「モネ」と名付けられた19歳。勝利の美酒に酔うことなくすでに新たな戦い、そしてその先にあるもっと大きな栄冠を見据えて、明日からもクラブを振り続ける。(文・秋田義和)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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