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やりくり上手が貯金額より大事にするのは? 漠然とした「お金の不安」の解消法

PHPオンライン衆知 / 2025年1月5日 11時50分

お金の不安

作家の有川真由美さんは「人を変えるのは、小さな習慣の力」だと語ります。私たちが一瞬一瞬、積み重ねていく言葉や行動は、心の習慣になっていくのです。本稿では書籍『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』より、"漠然とした不安が解消できる、お金に好かれる習慣"をご紹介します。

※本稿は、有川真由美著『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)を一部抜粋・編集したものです。

 

「入ってくるお金」で暮らす

あなたは、自分が毎月、最低限いくらあれば生活できるかを知っていますか?「将来のお金が不安で......」という悩みを解消する第一歩は、まずはここから。

お金の不安のほとんどは「お金が足りない」というものですが、大抵は漠然とした不安なのです。シンプルなルールさえ守っていれば、まったく困ることはありません。

そのルールとは、「入ってくるお金で暮らす」ということ。もうひとつ大切なのは、「生活レベルをむやみに上げない」ということです。

すると、将来の不安が消えるだけでなく、「ここぞ!」というときに、自分の大切なこと、好きなことにお金を使えるという喜びも存分に味わえます。

「最低限、必要なお金」を把握しておくことは、「最低レベルで生活しろ」ということではありません。「必要な金額(ランニングコスト)」を知れば、「計画」を立てられるのです。突然、収入が途絶えても「貯金で半年は暮らせるから、その間に仕事を見つけよう」「1年貯金すれば海外旅行ができる」などと現実的に考えられます。

また、この金額を頭に入れておくと、むやみに浪費しなくなります。「あればあっただけ使う」「ついローンを組んでしまう」「人とのつきあいでつい見栄を張ってしまう」という人は、お金の不安がずっとついて回るはずです。

賢く品格のあるお金持ちは、生活は意外に質素。収入が増えても、生活レベルはあまり変わりません。収入が多くなくても、好きなことを実現して豊かに暮らしている人も、高価なブランド品を買ったり、不必要なことに散財したりしないでしょう。お金の大切さをよくわかっているから、お金にも愛されるのです。

まずは「毎月、最低限かかるお金」を書き出してリストアップしてみませんか?

 

「安いから」ではなく、「本当に欲しいから」買う

思ったより安いもの、通常より安くなっているものを見つけると、「ラッキー!」と買ってしまう経験は、だれにでもあるのではないでしょうか?

野菜やお惣菜などすぐに消費するものだったり、ずっと欲しかったもの、必要なものが安くなっていたりする場合は、確かに「ラッキー」です。

でも、多くは「安物買いの銭失い」になってしまうもの。つい余計なものを買ったり、安いものはそれなりの品質だったり、バーゲンで買った服がタンスの肥やしになったり......と、トクだと思って買ったつもりが、結局損をすることに。「最初から、いいものを買っておけばよかった」と後悔することもあるでしょう。

「私はお金がないから」「節約をしているから」とお金で損はしないようにと考えている人にかぎって、このパターンに陥りやすい傾向があります。

予算との兼ね合いを考える必要はありますが、妥協して安いものを3つ買うより、本当に欲しいものを1つ買ったほうが、使っていて気分がいいはずです。

「安い高い」に振り回されるのではなく、主体的にものを選ぶためには、つぎのような"マイルール"を決めておくといいでしょう。

・「自分のすごく好きなもの」という視点でものを選ぶ。
・"欲しいものリスト"をつくって、必要なときだけショッピングに行く。
・本当に欲しいものは、妥協せず、お金ができてから買う。
・値下げ品は「定価でも購入したいか?」考える。迷ったら一晩寝かせる。
・部屋のなかやクローゼットに、使わないものは置かない。

「身のまわりに置くものは厳選する」と決めてしまえば、「安物買い」から卒業です。

 

ワクワクする“目的”をもって貯金する

貯金する目的でいちばん多いのは「ただなんとなく」という理由だそうです。

将来に備えることは大切ですが、目的がないと、なかなか貯まらなかったり、逆にいくら貯めても不安になったりするのではないでしょうか。

うまく貯金して、うまく使っている人たちは、貯金の「金額」よりも「目的」を意識しています。「老後の資金」「子どもの学費」などの"安心貯金"とは別に、思い浮かべただけで気分が高まってくる"ワクワク貯金"をしているのです。

「中古のマンションを買ってリフォームしたい」「ニュージーランドを旅したい」「ブックカフェを開きたい」というように、ワクワクしながらイメージを描いています。彼らは、お金は人生を楽しませてくれる「手段」で、「目的」があってこそ価値があるものだとわかっているからです。

貯金の「金額」より「目的」が大事な理由のひとつは、貯金をしている間、ずっとワクワクしていられるから。人は、それを「手に入れたとき」よりも、「手に入れると考えたとき」のほうが、脳の快感物質は多く分泌され、喜びは大きいといいます。また目的を意識することで、それを叶える方法が見つかりやすくなるからです。

たとえば「100万円貯めて短期留学する」より、単に「短期留学する」という目標にしたほうが、安く留学する情報、留学しながらお金を得る情報が集まってきます。国際線に乗って旅立つ日は、思ったより早くやってくるでしょう。

本気で「これは実現したい!」と思う目的があれば、あの手この手で手段を考えるもの。「お金が貯まらないからできない」では、永遠にできないのです。

 

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