「ベッドメイクで1日の質が向上する」 幸福感が増す、ちょっとした習慣
PHPオンライン衆知 / 2025年1月9日 11時50分
作家の有川真由美さんは「人を変えるのは、小さな習慣の力」だと語ります。私たちが一瞬一瞬、積み重ねていく言葉や行動は、心の習慣になっていくのです。本稿では書籍『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』より、"あなたの未来を変える、ちょっとした習慣"をご紹介します。
※本稿は、有川真由美著『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)を一部抜粋・編集したものです。
意識して「ゆっくりと丁寧に」動く
人生を丁寧に味わいたいと思うなら、丁寧な動作を心がけることです。丁寧な振る舞いをしていれば、自然に心がこめられます。一瞬一瞬の時間が充実したものになるのです。
たとえば、一杯のコーヒーを淹れるとき、「あー、面倒だな......」と思って雑にやってしまうと、楽しくないし、コーヒーもさほど美味しいと感じないでしょう。
「ゆっくり丁寧にコーヒーを淹れよう」と心がけるだけで、落ち着いた気持ちになり、コーヒーを淹れることも、コーヒーを飲むことも、じっくり楽しめるのです。
現代人の生活は多くの雑事に急かされることが多く、なんでもパパッ、チャチャッと「やっつけよう」としてしまいがちです。そんなときにかぎってミスが増えるのは、心が急いているのに、頭の動きや手先の動きがついていかないからでしょう。
丁寧な動作を心がけることは、心と体のスピードを近づけることでもあります。急いでいるときほど一つひとつを丁寧にすれば、いちばん研ぎ澄まされて、心も体も疲れない動きになるのです。
「私は雑に動いているかも」と思う人は、まずは一週間、「ゆっくり丁寧に」を心がけてみてください。さまざまな変化があるのを実感するはずです。たとえば、
・ゆっくり丁寧に食事をすると、ごはんが美味しくなる。
・ゆっくり丁寧にしゃべると、相手との関係がよくなる。
・ゆっくり丁寧に歩くと、新しい発見やひらめきがある。
・ゆっくり丁寧に仕事をすると、ミスが減って効率的になる......というように。
一瞬一瞬の美しい動作は、美しい時間、人生をつくっていくのです。
姿勢を正して、深呼吸をする
私たちが無意識にやっている"呼吸"。「自分がどんな呼吸をしているか?」、改めて観察してみると、意外に浅い呼吸になっている人が多いのではないでしょうか。
1日数回、意識して"深呼吸"するだけで、心と体にさまざまな変化があるのです。
瞑想、マインドフルネス、ヨガ、気功、座禅......と、ストレス社会に生きる現代人は、さまざまな方法で心の状態を整えていますが、共通しているのは「"姿勢"と"呼吸"を整えること」。「調身」「調息」「調心」は、瞑想の基本と言われていますが、姿勢の乱れ、呼吸の乱れを調整すれば、心の乱れは自然に整ってくるといいます。
緊張したとき、焦ったときに、「落ちつけー」とばかりにふーっと息を吐くことがありませんか? それは、無意識に心を整えようとしているから。時間をかけて瞑想や座禅をしなくても、深呼吸は簡単にそれに近い効果を得ることができます。
ただし、やるなら、より効果的な方法でやりましょう。そのポイントは、
・背筋を伸ばし、姿勢を正して、ふーっと息をしっかり吐き切る。
・鼻から吸って、口から吐く(吐く時間を長くとる)。
・息を吐くときはお腹をへこませ、息を吸うときは膨らませる(腹式呼吸で)。
・意識は、呼吸している体の状態に向ける(ほかのことを考えたら、それは脇に置く)。
これを10回繰り返すだけでも、リラックスしてくるのを実感するはずです。慣れてくると、体の血液や水分が手足の先や頭まで行き渡って、体があたたまってくるのを感じます。深呼吸を瞑想のように5分、10分と熱心にやった結果、「イライラしにくくなった」「肌がきれいになった」「冷え性が改善された」という人もいます。
自分はどう感じるのか? どんな変化があるのか? 楽しみながら続けてください。
朝起きたときにベッドを整える
起きてすぐにベッドを整えると、出かけるときも帰ってきたときも気分がいいものです。シーツのシワをきれいにのばし、布団はふわりとさせ、ぺたんこになった枕の形をパンパンと整えて定位置に置く......。たった1〜2分のことで、すっきりした気分になります。
私は、汗などの湿気を逃すために、30分ほど布団を二つ折りにしていますが、いずれにしても、きれいに整えた布団を見ると、眠っていた脳が目覚めて、「さて、活動を始めましょうかね」と1日のスイッチが入ります。
夜は夜で、きれいに整ったベッドに体をもぐり込ませる瞬間は、なんともいえない幸福感。これがぐちゃぐちゃなベッドなら、「あーあ」と雑な気分になるでしょう。
朝、ベッドを整える習慣には、もう少し深い意味があります。たとえ簡単な作業でも、毎日続けることで「小さな達成感」が積み重なるのです。
元アメリカ海軍大将ウィリアム・H・マクレイヴンは、母校テキサス大学の卒業式で「世界を変えようと思うなら、まずベッドメイクから始めましょう」とスピーチをして、ネットの閲覧累積数1000万回を超えるほど注目されました。
「毎朝、ベッドメイクができれば、その日の最初の任務完了です。それによって、ささやかな誇りと、つぎの任務に向かう勇気を得ます」
朝の「小さな達成」は、自信と勇気になり、1日の終わりにはたくさんのことを達成し、それがいつしか大きな達成へとなっていく......そんなことを教えてくれます。ベッドメイクひとつで、1日の質が向上し、人生の質も向上するのです。
この記事に関連するニュース
-
正月太り解消!「運動嫌いな人こそ」肋骨ほぐしと呼吸だけで「ぽっこりオバサンお腹」と反り腰を解消!?【鬼軍曹ゆか様#08・リバイバル】
OTONA SALONE / 2025年1月5日 20時55分
-
「おばさんどころか、もうおばあちゃん!?」埋もれた首、厚みのある肩、たるんだ顔…改善の決め手は「呼吸と背中」どういう意味?【鬼軍曹ゆか様#03・リバイバル】
OTONA SALONE / 2025年1月3日 12時55分
-
息を吐き切るのがポイント 慢性的な疲労が軽くなる「丹田呼吸」
PHPオンライン衆知 / 2025年1月3日 12時0分
-
お金が貯まらない家の「寝室」には大抵コレがある…片付けのプロが証言「お金持ちの家には絶対にないもの」
プレジデントオンライン / 2024年12月23日 17時15分
-
50代からの新習慣!賢者2人に学ぶ理想の健康法とは
HALMEK up / 2024年12月13日 21時0分
ランキング
-
1ザ・ノンフィクション「57歳クズ芸人の婚活」をサポートした私…心から失望した“決定的な出来事”
日刊SPA! / 2025年1月9日 8時54分
-
2カルディで販売「ドライアプリコット」に使用不認可の添加物…… 企業が謝罪「心よりお詫び」 1万袋自主回収
ねとらぼ / 2025年1月8日 7時30分
-
3〈生存率15%から生還〉山﨑努が「食道がんステージ4」体験を初めて明かした《87歳で抗がん剤治療に踏み切れた理由》
文春オンライン / 2025年1月9日 8時30分
-
4ゆうちょ銀行で2025年から新設される「回収事務手数料」って何?
オールアバウト / 2025年1月7日 19時30分
-
52025年てんびん座の運勢・天秤座の占い
HALMEK up / 2025年1月5日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください