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その還元率は正しい? ポイント交換レートの変更などで価値が変わっている場合も!(菊地崇仁)

ポイ探ニュース / 2024年3月11日 6時4分

筆者は専門家としてクレカの取材を受ける事が多い。

良く聞かれるのが「JCBカードW」について。年会費無料で還元率が1%、セブン-イレブンやAmazon.co.jpなどでの還元率アップで紹介しやすいのだろう。また、JCBカードWをおトクなカードとして紹介しているサイトも多い。

JCBカードW

JCBカードW

「JCBカードW」の特徴は年会費が無料で「いつでもポイント2倍」だ。39歳以下で入会すれば40歳以降でも継続できる。

JCBカードWはいつでもポイントが2倍

JCBカードWはいつでもポイントが2倍

JCBカードの利用でたまるOki Dokiポイントは月間利用額1,000円(税込み)につき1ポイント獲得でき、「いつでもポイント2倍」のJCBカードWでは1,000円(税込み)につき2ポイントたまる。

また、JCBカードWは「JCBオリジナルシリーズ」となるため、JCBオリジナルシリーズパートナーでは更にポイントが上乗せだ。

例えば、Amazon.co.jpの場合はOki Dokiポイントが4倍となる。

JCBカードWはAmazon.co.jpでポイント4倍

JCBカードWはAmazon.co.jpでポイント4倍

内訳は、通常ポイントの1倍、JCBカードWの「いつでもポイント2倍」分の+1倍、JCBオリジナルシリーズパートナー優待での+1倍、ポイントアップ登録での+1倍。

「いつでもポイント2倍」「JCBオリジナルシリーズパートナーでポイントアップ」など、通常のJCBカードよりもポイントがたまりやすいのは間違いない。

しかし、獲得したOki Dokiポイントを知らなければ、本当におトクなのかが見えてこない。

Oki Dokiポイント1ポイントを5円として考えられる場合、1,000円につき1ポイントの付与のため基本ポイントは0.5%還元。2倍の場合は1%還元、4倍の場合は2%還元とおトクだろう。

ただし、Oki Dokiポイントを1ポイント=5円として使えるのは非常に少ない。1ポイント=5円として交換できるのは、ビックポイント、ベルメゾン・ポイント、ジョーシンポイント、セシールスマイルポイント、プレモバリューのみ。

最も使いやすい利金額の充当は1ポイント=3円。Amazonで直接利用する場合は1ポイント=3.5円での利用だ。多くの場合、Oki Dokiポイントから他のポイントなどに交換する場合は1ポイント=3~4円程度となる。

1ポイント=3.5円で考えた場合、「いつでもポイント2倍」は0.7%還元、「Amazon.co.jpでポイント4倍」は1.4%還元だ。年会費無料で還元率1%還元のカードとはいえなくなる。

もちろん、ビックポイントやベルメゾン・ポイントが欲しいと言う人にはJCBカードWの通常還元率は1%、Amazon.co.jpやセブン-イレブンでは2%還元となるが、自分がそのポイントをどう使いたいかを考えて、本当の意味での還元率を考えるべきだ。

Amazonでおトクなカードを探していて「JCBカードW」にたどり着いた場合は上記のことを良く理解しておこう。たまったOki DokiポイントをAmazon.co.jpで1ポイント=3.5円として利用するのであれば、年会費無料のAmazon Mastercardの方がおトクだ。Amazonプライム会員以外の場合でもAmazon.co.jpで1.5%還元となる。また、Amazon Mastercardは、大手コンビニ3社での利用も1.5%還元となっており、JCBカードWでのセブン-イレブンで4倍よりもおトクとなる。

以前は、基本的に他社ポイントに交換する場合などは、ほぼ同じレートになっていた。最近は、人気のあるポイントへの交換時には、交換レートが悪くなる傾向がある。

三菱UFJカードでは、セブン-イレブンやローソンなどでポイントが最大19%還元となるキャンペーンも実施しているが、このキャンペーンはたまるグローバルポイント1ポイントを5円と換算した場合。

グローバルポイントをPontaポイントに交換すると1ポイント=4円相当、楽天ポイントへの交換の場合は1ポイント=3円相当だ。

かろうじてAmazonギフトカードへの交換は1ポイント=5円相当で交換できるため、最大19%還元の表記も納得しているが、このレートが悪くなった場合は、最大19%還元の表記は微妙だろう。

オリコポイントからdポイントやPontaポイントへのポイント交換レートが変更されるなど、ポイント付与率自体は変わらないが、ポイント交換レートが悪くなるため、実質的な改悪となっている場合も多い。

交換レートでの調整は、値段は変わらないが、パッケージ容量を減らすイメージに近い。

ポイントの使い道の変更があった場合は、本当にそのカードがおトクなのか、もっとおトクなカードがないのかをもう一度確認するようにしよう。

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