櫻井氏 中国政府に「人権弾圧を直ちに停止することを求める」

NEWSポストセブン / 2012年4月12日 7時0分

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子など、様々な分野の論客が『今週のオピニオン』と題して、毎号書き下ろしの時事批評を寄稿する。

 4月6日に配信された10号では、櫻井よしこ氏が登場。ここではその内容を全文公開中だが、その最終回では、自らが理事長を務めるシンクタンク「国家基本問題研究所」が主催し、チベット亡命政府首相のロブサン・センゲ氏、世界ウイグル会議事務総長のドルクン・エイサ氏、モンゴル自由連盟党幹事長のオルホノド・ダイチン氏の三氏を迎えて行ったシンポジウムの様子を、櫻井はこう説明する。

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 チベットもウイグルもモンゴルも中国共産党が中華人民共和国を建国して以来、非常な困難に直面してきた。中国共産党の異民族に対する政策は、その民族を独立国家を形成するネーションとは認めずに、少数民族、即ちエスニック・グループとして取り扱う不当なものだ。中国は中国には56の「少数民族」が存在すると主張し、チベットもウイグルもモンゴルも、それらのひとつにすぎないとして、問題を矮小化してきた。

 中国に対して世界は時折、抗議をするが、中国共産党の異民族弾圧政策は本質的には少しも変わらず、却って烈しさをましてきた。チベットでは僧などの焼身自殺が続いている。

 センゲ首相がチベット政策を語った。

「ダライ・ラマ法王14世の年来の主張は、(1)独立は求めない、(2)但し、チベット仏教とチベット語の学び、チベット文化の継承を認め、高度の自治を保証してほしい、というものです。私も法王と同じく、独立ではなくチベット人として生きるために高度の自治を求めているにすぎません」

 センゲ首相は、冷静に、しかし、憤りをこめてこうも語った。

「いま、中国国内では、チベット人が民族独自の宗教を学ばせてほしいと要請して平和的なデモをすれば射殺されます。ポスターを貼っただけで連行され殺害される。中国当局に批判めいたことを言えば、かき消されたように姿が消えて戻ってきません。居場所も生死も不明なままです。チベット人は、こういう状況を世界に知らせ、国際社会の中で中国共産党の圧政をやめさせるしかないと考えて身を焼くという究極の残酷な手法で訴えているのです」

 チベット人の焼身自殺は強い抗議を世界に発するための政治的行為なのだ。

 4月3日に開催されたシンポジウムではウイグル代表のエイサ氏が語った。

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