与謝野馨氏 関ヶ原で石田三成敗北は囲碁やらなかったから

NEWSポストセブン / 2012年4月14日 7時0分

 黒石と白石を交互に打つという簡単なルールでありながら、囲碁は極めて奥が深い。囲碁と並ぶポピュラーなボードゲームである将棋やチェスは、いまやコンピュータがトッププロを撃破するなど「人間の能力の限界」が見えつつあるが、人間の思考を超える囲碁ソフトが登場するのはまだまだ遠い先の話だという。

 そうした奥深さがあるからこそ、歴史上の偉人は囲碁を愛してきた。碁打ちだからこそわかる「囲碁と政治の親和性」を説くのは、衆議院議員の与謝野馨氏だ。

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 現在の政界で囲碁といえば、私と小沢一郎さん(民主党元代表)の対局がよく話題になってきました。やれ大連立の下交渉だとか、やれ政界再編の布石だ……とかね(笑い)。

 そんな憶測をしたがる方々の気持ちもわからないではないですが、小沢さんとの対戦は純粋に“碁敵”の勝負なんです。碁を嗜む若い政治家もいますが、現在の永田町で私と棋力が同じくらいの方は小沢さんだけ。公開対局は残念ながら連敗中ですが、次は是非とも勝ちたいと思います。

 それにしても、小沢さんは実に研究熱心。数年前のことですが、議員会館で会った時に小沢さんが「日曜の囲碁番組だけが楽しみなんだよ」と話していた。そこで「CS放送で囲碁の専門チャンネルがあるんですよ」と、加入方法を教えてあげたんです。それから半年後ぐらいに、「加入しましたか?」と聞いたら、「入ったのはいいんだけど、見過ぎて腰を痛めちゃった」って(笑い)。

 小沢さんとは政敵である時期が長いですが、それでも私は小沢さんが大局観を持ち、自分の掲げた政策の責任を取る政治家であると思っています。それは本当の碁打ち同士だからこそわかりあえる感覚なのかもしれません。

 囲碁は何歳から始めても遅いということはなく、それぞれが楽しめるゲームです。何といってもルールが非常に簡単です。碁盤や碁石はピンからキリまであるとはいえ、安価なものを揃えればお金もかからない。

 麻雀は相手を3人見つけないとできませんが、囲碁は相手を1人だけ見つければいい。碁会所に行けば、まったく知らない人とでもすぐに対局できます。最近はネット碁が普及してきたので、世界中の碁打ちと交流することもできて楽しいですね。私も合間を見つけては対局に励んでいます。

 麻雀は何百回一緒にやっても、その相手となかなか仲良くなれない(笑い)。でも、囲碁は一度対局しただけで仲良くなれる。利害関係のない友達をつくることができるんです。

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