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豆腐に絵本に仏教 神出鬼没なキャラクターたちの成功のカギ

NEWSポストセブン / 2012年4月27日 16時2分

 過熱するキャラクタービジネス。続々と新キャラクターが登場する一方で、既存キャラクターの活躍の場も広がっている。

 ゆるキャラの提唱者、みうらじゅん氏に「ついに出たか」と言わしめたのが、仏教キャラクターの登場だった。昨年の宗祖親鸞の七百五十回御遠忌(ごえんき)法要に合わせ、真宗大谷派東本願寺の「鸞恩(らんおん)くん」がデビュー。その名の通りライオンの顔をし、立派なたてがみを持ったキャラクターだ。他にも様々なキャラクターが登場しており、例えば真宗大谷派難波別院からは、仏様の御恩を忘れないようにと願いをこめた「ブットン(仏恩)くん」。こちらも名前にちなんでか、愛らしいブタの顔。
 
 一部には「不謹慎」という声もあったようだが、若者や子供たちに仏教への関心を持ってもらいたいと、宗派の若手らが結束して制作にこぎつけたという。昨年10月に滋賀県彦根市で行われた「ゆるキャラまつり(R)in彦根」に参加すると大きな人気を集めた。「かつて仏像は、あらゆる世代の民衆がグッとくるような、ゆるキャラのような親しみやすさもあったはず」とみうら氏。仏教とゆるキャラの親和性は高く、仏教伝道に一役買っているようだ。

 キャラクターたちの出没範囲も広がっている。

 先週19日、「機動戦士ガンダム」の世界を体験・体感できる施設「ガンダムフロント東京」がオープン。早速賑わいを見せている。ガンダムと言えば3月には、ジオン軍のモビルスーツ「ザク」とコラボした「ザクとうふ」が豆腐製造メーカー相模屋食料から発売され、売り切れ続出の大ヒットとなった。

 一見、奇想天外と思えるかもしれないこのコラボ。だが、小学生からガンダムの大ファンだったという相模屋食料の鳥越淳司社長は、「ザクは名機であり名脇役、とうふは伝統食であり名脇役」と、両者を結び付けたアイディアを語っている。

 最近では、人気アニメ「ワンピース」のキャラクターをかたどった氷ができる「アイストレー」を、株式会社壽屋が発売。海上を航海する麦わら海賊団をグラスに浮かべれば、清涼感もアップしそうだ。

 そして、森の妖精五兄弟・モーリーズの物語を絵本にした『モーリーズ げんきのたねをさがして』が今月23日に発売された。パチンコホール「ダイナム」は、気軽さ・楽しさ・健康対策などに取り組む店舗「ダイナム・信頼の森」を広く知ってもらいたいと、「信頼の森」に住むキャラクター「モーリーズ」を考案。絵本では、この仲良し五兄弟であるモーリーズが、森のさまざまな生き物との出会いを通じて成長していく姿を描いており、自然や動物に触れながら、親子で楽しめる1冊だ。

 縦横無尽なキャラクター展開。被災地復興イベントに、被災地だけではなく全国各地のご当地キャラクターが終結するように、キャラクター自身も“ホーム”を飛び出しつつある。

 キャラクターマーケティングやリサーチを行うキャラクター・データバンクの陸川和男社長はかつてインタビューで、「キャラクターにすべてを任すのではなく、その世界観や、支持する世代にフィットする目的の動機付けとして生かされた時に、効果を発揮します」と語っている。キャラクターの持つ世界観を活かした商品展開やサービスがますます熱くなりそうだ。



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