ストレスに打ち勝つ方法 朝起きたらまず楽しいことを考える

NEWSポストセブン / 2012年5月17日 16時0分

 自然療法医学の権威であるジェームズ・ウイルソン博士は、今の日本では、放射能に汚染した食品を摂取する際に起きる内部被曝による身体的ストレスばかりでなく、絶えず危険に身をさらしている心理的ストレスや将来の不安に対する精神的ストレスも計り知れないと警鐘を鳴らした。順天堂大学教授の白澤卓二氏が紹介する。

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 ウイルソン博士は人間がストレスを受けた時に反応する副腎という臓器に注目する。副腎はストレスに反応してコルチゾルというホルモンを分泌している。
 
 副腎が十分に機能してコルチゾルが正常に分泌されていれば、人間は多少の放射能や環境汚染物質によってもたらされる物理的なストレスや精神的ストレスを受けても、脳の細胞や免疫を司る細胞が障害を受けることはない。
 
 しかし、過度のストレスが長時間続いた場合、副腎がコルチゾルを十分に分泌できない状態に陥る。この時は「朝、起きられない」「仕事の能率が低下する」「性欲が低下する」「燃え尽きてしまう」「慢性的に疲労が蓄積して回復しない」等の症状が現われる。

 ウイルソン博士はこの「ストレスに対して打ち勝てない」病態に対して、「副腎疲労」という新たな疾患概念を提唱した。長年「副腎疲労」を治療してきたウイルソン博士は、日本国民の半数以上に「副腎疲労」が広まっている可能性を示唆する。
 
 それにもかかわらず、「副腎疲労」の存在自体が医師に認知されていないために、「多くの患者が正確に診断されずにクリニックを放浪している」と指摘するのだ。診断は、血中のコルチゾルを朝8時と夕方4時に測定すれば、比較的簡単にわかる。

 治療には生活習慣の改善が有効だ。午前、午後の疲労が強い時間帯は横になって体を休める。朝起きたら、まず楽しいことを頭に思い浮かべる。食事は良質なたんぱく質、ナッツなどの油、そして未精製の炭水化物を摂取するように心がける。野菜を十分に摂取して不足している塩分を補給し、「一口30回噛むこと」も症状を改善させる。

※週刊ポスト2012年5月25日号



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