櫻井よしこ 日本に内政干渉を続ける中国は宗主国のつもりか

NEWSポストセブン / 2012年5月20日 7時0分

 ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子など、様々な分野の論客が、毎号書き下ろしの時事批評を寄稿する『メルマガNEWSポストセブン』。本サイトでは、5月18日に配信された最新号15号に掲載されている「櫻井よしこの今週のオピニオン」を一部公開する。

 今回は、先日のウイグルおよびチベットの代表の訪日に際し、日本側に“警告文書”を送付した中華人民共和国大使の程永華氏に対して、櫻井氏が問題提起。少数民族への弾圧を一切認めぬ中国側に対し、こう問いかける。

 * * *
 中国政府が異民族統治にあたってそれほど各民族の宗教文化を尊重しているというのなら、なぜ、チベット人がチベット語を学ぶことができず、ウイグル人がウイグル語を学ぶことができないのか。なぜ、チベット人はダライ・ラマ法王を犯罪人呼ばわりすることを強要され、チベット仏教のかわりに毛沢東語録を学ばされるのか。なぜウイグル人はウイグルの歴史と宗教を学ぶ機会をことごとく奪われているのか。なぜウイグル人は年齢や身分や職業などに関して不条理な条件を突きつけられ、モスクへの立ち入りができないのか。 程大使よ、こうした問いのすべてに答えてほしい。

 チベットやウイグルの人々の生活がこんなふうに中国共産党による弾圧に満ち満ちているにも拘らず、中国政府はなぜ、民族独自の宗教や文化を保護していると主張できるのか。程大使も中国共産党もこうした問いには決して答えられないだろう。

 しかし、こんな疑問は程大使の脳裡には浮かばないのであろう。大使はあくまでもチベットとウイグルを中国の分裂を企む反中国組織だと決めつけて、日本の国会議員にこんな要求をしているのだ。「ダライとロブサン・センゲ(チベット亡命政府首相)の中国の分裂を図る反中国の本質をはっきり見抜き、『チベット独立』勢力を支持せず、舞台を提供せず、いかなる形でも接触しないことを希望する」。「ラビアおよびドルクンらの中国の分裂を図る反中国および暴力テロの本質をはっきり見抜き、いかなる形でも接触せず」「いかなる支持もしないことを希望する」。

 中国は日本の宗主国のつもりだろうか。わが国の政治家に、そして日本人に、これをしてはならない、あれをしてはならないと命令する内政干渉は許し難い。

※メルマガNEWSポストセブン15号



【関連ニュース】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング