専門家「食洗機には専用洗剤を使わないと無意味」の理由解説

NEWSポストセブン / 2012年5月24日 16時0分

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右側の汚れたグラスのビールは泡立たない

 暑さやムシムシうっとうしい雨を吹き飛ばすのに、美味いビールが飲みたくなる季節。自宅でもビヤホールのような、なめらかでふくよかな泡のビールを飲むポイントの一つが、実はグラスにあるという。汚れが付着してグラスにくもりがあると、ビールの醍醐味であるフワフワの泡が立たないのだ。汚れの膜をはがし取り、新品のようにグラスを輝かせる洗剤の実験現場に潜入してきた。

 訪ねたのはライオンの研究開発本部がある、ライオンコミュニケーションセンター。取材当日は、洗剤には一家言あるカリスマ主婦ブロガーさんたちが集まり、食器洗い用洗剤の実験イベントが行われていた。

「育児や仕事、美容にもこだわりのある主婦の皆さんの間では、食洗機を利用される方が増えています。しかし、食洗機で食器を洗う仕組みは手洗いとはアプローチが違うので、洗剤に求められる機能がまったく異なることを知らない方は、まだまだ多いですね。

 手洗いの場合は、食器に付いた汚れに応じて自分の力をコントロールし、洗剤を泡立てながら汚れを浮かして落とします。食洗機の場合は、汚れに応じて力をコントロールすることができず、泡が立ってしまうと機械の注排水機能が停止してしまうので、泡立ちは厳禁――といった特色があります」と、解説するのはライオン リビングケア事業部 企画担当の黒澤清夏さん。

 今回のイベントでは、グラスのくもりの原因「汚れの膜」まではがしとり、スピードコースでも食器から食器洗い機の庫内まで、すっきり洗い上げるジェルタイプの食器洗い機専用洗剤『CHARMY クリスタ ジェル』に関する、さまざまな実験が行われた。

 まず行われたのは、泡立てたり、ごしごしこすったりしなくても食品由来の汚れを落とすことができる「分解酵素」の実験だ。こびりついてなかなか取れない卵汚れを落とす実験では、お皿に割り入れた卵の黄身にタンパク質分解酵素を1滴たらして、待つこと1分。卵の黄身に触ることなく、酵素の力だけで見事に破裂した。

 また、米粒汚れなどの原因であるデンプンの分解酵素実験では、ドロドロのデンプンのりが入った試験管の、1本にはデンプン分解酵素を、もう1本には手洗い用洗剤を入れて、振ってみると……デンプン分解酵素を入れたほうはサラサラの水状に、手洗い用洗剤をいれたほうはドロドロのままだ。

 実験の参加者から“こんなに良く落ちる酵素なら、手洗い用の洗剤にも入れたらいいのに”という意見が出たところ。

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