志茂田景樹“オウムの再生”を予言「急成長する時期が来る」

NEWSポストセブン / 2012年6月22日 16時0分

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”オウムの再生”を予言した志茂田景樹氏

 ツイッターで多くの若者からの相談に答え、その含蓄あるツイートが話題の直木賞作家・志茂田景樹氏(72才)。今年2月、宗教をテーマにした電子書籍を販売したが、そのあとがきでオウム真理教について触れている。その志茂田氏に、いま再び注目が集まるオウム問題をはじめ、続発する通り魔など社会を不安に陥れる事件について聞いた。

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――菊地直子容疑者の逮捕と、高橋克也容疑者の逮捕をどう見ますか?
志茂田氏:菊地容疑者は、もっと潜伏できたんじゃないかなと思います。オウム裁判の一応の終着を見て、潜伏していたこの17年間、ずっと持っていた緊張感が緩んだんじゃないかなという気がしますね。最後は元信者でもなんでもない男と事実上の結婚生活をしているでしょう。もし逃げきろうと思ったら、そういう行動はしないと思いますよ。

 一方、高橋容疑者の場合は、緊張感をずっと持続していた気がする。監視カメラにも映らないようにと知恵を働かせて全ての行動が徹底していましたよね。ずっと逃げおおせようと思っていたのでしょうね。何が何でも逃げきろうという高橋のようなタイプは、いよいよ逃げきれなくなった場合、自分でケリをつける、つまり自殺するんじゃないかと私は見ていましたが…。

――著書『新折伏鬼の野望』のあとがきに、オウム裁判の決着により、オウムの再生が始まったと書いていますが、その真意は?
志茂田氏:新興宗教というのは、どうしても活動が先鋭的になるんですね。社会性がなくなって、強引に勧誘場所に連れていって折伏したり。要するに宗教ってのは“信じる信じない”の問題になってくるんで、理性と離れたところから出発してるんですよね。“信じるためにはこういうことしなきゃいけない”というようなものがどこの宗教でもあるので、そういった活動に猛烈なエネルギーを注ぐようになるんですね。

 本来、新興宗教っていうのは貧しいなかで生まれやすいんですよ。貧しさと病気を柱に、この宗教を信じれば豊かになり、病気も治りますよっていう布教の仕方をしていく宗教も多い。オウム真理教の場合は日本が豊かな時代に生まれましたが、ちょうど心の悩みを抱える人が増えていった時代背景もあって、物質的な貧しさは関係なく信者を増やしていった。心惹かれていった若者たちが多いと思うんですね。

 混乱期ではない豊かな社会のなかでは、新興宗教というのは非常に特異な教団に見えるわけですよ。周囲から活動を狭められているぶん、内部の“燃焼”が激しくなるので、その反動で、非常に極端なカルトへと向かっていってしまいやすい。オウム真理教は、その結果、地下鉄サリン事件という反社会的な行動を起こしてしまった。

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