関塚ジャパンはなでしこにビジネス席譲るべきと女性作家指摘

NEWSポストセブン / 2012年7月14日 16時0分

 ロンドン五輪でともにメダル獲得を目指す男女サッカー代表。だが、その“船出”には微妙な違いがある。作家で『五感のチカラ』著者の山下柚実氏が指摘する。

  * * *
 この報道に驚いた人、私だけでないのでは?

 開幕間近となったロンドン五輪。男子と女子、サッカーの代表メンバーは16日、同じ飛行機で現地入りするそうです。

 「一緒に搭乗する飛行機の座席は、男子がビジネス、女子はプレミアムエコノミーに分かれて用意された……航空券は日本オリンピック委員会(JOC)がエコノミー席を用意し、これを日本サッカー協会が男女代表とも独自にグレードアップしたものだという」(東京新聞2012.7.11)

  えっ?  

 座席のグレードに、男子と女子で格差を付けているの? なでしこジャパンは、W杯で優勝し、今や「世界一」のチームですよ。「格差」の意味が、まったくもって意味不明。

 その理由は何なのか。記事を読み進めると、「体格やクラブ環境の違い、日程の過密さなどを総合的に考慮したとしか言えない」と日本サッカー協会のコメントが。

 は? 女子も男子も毎日必死でサッカーの研鑽を重ねているのは同じ。「体格」うんぬんと言うけれど、五輪に参加するその他の競技--柔道選手もバレーボール選手も水泳選手も、男女の席に「格差」はないらしい。個人負担で座席クラスを替えるケースはあれど……。

 うーむ、理解に苦しむ座席の「格差」。

「男子は全員がプロ選手だからとの意識があるのだろう。格差は望ましくはないが、やむを得ない」というサッカージャーナリストのコメントも掲載されていました。

 ホントに、やむを得ないのだろうか。

 プロプロと言うなら、自分で稼いだ金で座席クラスを替えればいいだけでは。

 五輪といえば、税金も投入され、選手も日本人の代表として参加する公の大会です。その場面で、露骨な「格差」を温存し続ける日本サッカー協会は、あまりにもサッカー界内部の事情ばかり忖度していて視野狭窄。お古いままなのでは。

 この「格差」の意味が、えぐり出されたのが7月11日の壮行試合。なでしこはオーストラリアに3-0で快勝。一方、男子の日本五輪代表は1-1でニュージーランドと引き分け。シュートを打ってもなかなか得点できず、ロスタイムのミスから失点。ふがいない関塚ジャパンへ、観客席からブーイングが乱れ飛んだ……。

 先ほどの東京新聞記事は、サッカージャーナリストのこんなコメントで締めくくられています。

「なでしこは、この格差を金メダル獲得の発奮材料にしてほしい」

 この手の「発憤」が必要なのは、むしろ男子の方では? 

 ぜひとも、女子にビジネス席を譲って、男子はプレミアムエコノミー席に座り、その「格差」の屈辱で味わって発憤し、五輪で勝利して欲しい、と切に願います。



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