三途の川見た98才女性「真っ青な色でアヤメ咲いてた」と証言

NEWSポストセブン / 2012年7月22日 16時0分

 日本人の平均寿命は、男性が79.6才、女性が86.4才で、世界一の長寿大国となった。還暦(60才)や古希(70才)といっても人生はまだまだこれから。100才以上の人口は4万7000人を超え、10年前の3倍に。いまや人生100年が語られる時代だ。

 だが、いくら長寿の恩恵に浴しても、ボケてしまったり、寝たきりの姿では、残りの人生を楽しめなくなってしまう。

「健康寿命」という言葉をご存じだろうか。これは一生のうち、生活に支障なく過ごせる期間の平均を示すもので、厚生労働省の調査結果(2010年)では、男性は70.4才、女性が73.6才。平均寿命と比べると、10年も短くなる。つまり、寿命は延びても、医療や介護を必要とする期間も長いことを示しているのだ。

 ところが、双子の100才姉妹・「きんさんぎんさん」として約20年前に大ブレイクした母親・蟹江ぎんさん譲りの長寿に恵まれた蟹江家の平均年齢93才の4姉妹は、この健康寿命をはるかに超えて、元気いっぱい。介護知らずの日々を謳歌している。だからこそ4姉妹は、「あんなふうに年をとりたい」と世の羨望を集めているのかもしれない。

三女・千多代さん(94才):「だけどな、そりゃ、いまはな、4人とも人様の世話にならんと、いけしゃあしゃあと生きとるが、長い人生、故障はあったよ。だって、おみゃあさん、機械だって壊れるだがね(笑い)」

 4姉妹も大なり小なり病気を抱えてきたが、それを乗り越えてきたのだという。

 例えば千多代さんは、20代のころ慢性の「胃炎」に悩まされた。原因は、過酷な農作業による“ストレス食い”だった。

千多代さん:「朝は日の出とともに起きて、とっぷりと日が暮れるまで畑仕事に汗を流したがね。もう、腹が減って、3杯でも4杯でもご飯をたいらげてな。夜中も腹が減って眠れんの。それでたんすの中に隠しといた羊かんや干しいも、煎餅などを、こっそり食べるようになった(笑い)。いまでいうたら“ストレス食い”だわな。そいだでぶくぶく肥えて、いつも胃の調子が悪かった。自分で病気をつくっとったな」

 その胃炎を克服したのは30才を過ぎてから。農作業にも慣れ、胃炎が徐々に解消するようになった。千多代さんは、それ以後、病気をしたことがない。

五女・美根代さん(89才)がひとり息子の好直さん(現在64才)を出産したのは、25才のとき。翌年、彼女は再び妊娠したが、「子宮外妊娠」とわかり、手術を受けるも流産という残念な結果に終わった。

美根代さん:「手術のあとが化膿して、またもう1回手術して、生きるか死ぬかの瀬戸際になった。医者から“もう、子供は産めません”といわれて悲しかったが、それからは大きい病気をしたことがない。入院もない。まあ、人並みに風邪を引くぐらいだがね」

 いちばん上の姉、年子さん(98才)は、幼少のころから健康そのものだった。その年子さんが初めて寝込んだのは、80才を目前にしたとき。イベントに招かれる母・ぎんさんの介添え役で、あちこちに付いていくようになってからだ。

年子さん:「重たい荷物を抱えて、駅のホームなんか、走るだがね。それでくたびれ果てて、血圧が異常に上がってとうとう入院することになった。おっかさんはピンピンしとるのに、私がくたばってしもうた(笑い)」

 1か月近く入院したが、一度は意識がもうろうとなり、生死の境をさまよった。

年子さん:「あれは、あの世へ行く途中の“三途の川”だったと思うよ。そりゃあ、真っ青な色をした川が流れとって、その脇にアヤメの花が一面に咲いて、きれいだのなんの。ああ、このまま逝ってもいいと思ったが、いやぁ、惜しいことに死に損なってしもうた(笑い)」

※女性セブン2012年8月2日号



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