ビートたけし無差別殺傷事件を語る 死刑=最高刑はもう古い

NEWSポストセブン / 2012年7月21日 7時0分

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子の各氏が、毎号書き下ろしの時事批評を発信する。7月20日に配信された24号では、ビートたけし氏が、相次ぐ無差別殺傷事件に注目。日本の「死刑制度」に異議を申し立てる。以下、メルマガより一部公開する。

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 自慢じゃないけど、オイラはこれまでいくつか未来を予言して「的中」させてるんだよな。

 そのひとつは、「自分が死にたいから殺人を犯すヤツがドンドン出てくる」ってことだよ。これは2001年に大阪・池田市で宅間守が小学生無差別殺傷事件を起こした時にいったことだけどさ。あの時、宅間本人が「早く死刑にしろ」なんていってやがったのに、望み通りすぐ死刑にしてやったのが大きな間違いだったね。こないだ大阪・ミナミの心斎橋で「自殺しきれなかった」って2人を殺して死刑になろうとしたバカヤローが出てきたもんな。

 死刑制度の是非が議論されて久しいけど、いずれにしても今の死刑ってのは人権に配慮して「いかに苦痛をなくすか」に特化しててさ。日本は絞首刑だけど、そのやり方は死刑囚に苦痛を与えないように最大限配慮してあるらしいね。

 一方で、自殺ってのはだいたいとんでもなく痛いだろ。特に躊躇して死にきれなかった場合は目も当てられないよ。自分でやる首つりにしたって、飛び降り自殺にしたって、地獄の苦しみを味わうことになるんでさ。

 だから「自分でやるより国に殺してもらおう」ってヤツが出てくるのはトーゼンでね。大阪府知事がミナミの通り魔事件の犯人に「死にたいなら自分で死ね」っていって叩かれていたけど、自分でやるよりよっぽど丁寧に殺してくれるってオチなんでさ。この国は、凶悪犯罪を起こせばゆりかごから墓場まで税金で面倒見てくれる素晴らしい福祉国家なんだよ。

「死刑=最高刑」って考え方はもう古い。「これなら死んだほうがマシ」ってくらい「生きていく辛さ」を思い知る刑を考えなきゃ。

※メルマガNEWSポストセブン24号



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