火葬時の骨壺への骨上げに東西差 東は“全部”西は“部分”

NEWSポストセブン / 2012年7月29日 16時1分

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、火葬時の“東西差”について解説する。

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 日本の東と西では、火葬時に大きな違いがあるということをみなさんは御存じだろうか?

 実は私も最近までまったく知らなかったのだが、火葬が終わり、故人の遺骨を遺族、関係者が二人一組になって骨壺へと骨上げしますね。その時、私の生まれ育った京都を含めた西日本では、喉仏を中心に骨の一部だけを骨壺へ収める。

 これが当たり前だと思っていたのだが、驚くべきことに東日本では、骨の全てを骨壺に入れるという。「人間一人の骨全部なんて、骨壺に入らないんじゃないの? 入れたとしても、もう壺の中パンッパンじゃないですか!」

 西日本の人ならば、みんなそう思うに違いない。しかし、東日本の人はそう思わないらしい。「全部入れないなんて、残った骨どうするんですか? ヒドイ話じゃないですか?」 逆にそう思ってしまうらしいのだ。

 これを西日本の“部分収骨”、東日本の“全収骨”という。その“部分”と“全”のボーダーだが、大雑把にいうと、日本海側は富山県あたりから岐阜県を通り、愛知県の東側にいたるラインになるという。名古屋あたりでは全収骨と部分収骨が混在するんだとか。

 まるで、うどんの出汁が薄口と濃い口で分かれるようなこの違い。意外と知らない人が多かったのではないだろうか?

※週刊ポスト2012年8月3日号



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