BMIと腹囲 気にしすぎダイエットで死亡率上昇の恐れも

NEWSポストセブン / 2019年3月24日 16時0分

本当の危険値は?(時事通信フォト)

 生活習慣病の治療が始まる端緒となる、健康診断。定められた「基準値」が、健康か病気かを見極める境界となる。ところが、健康診断や人間ドックで“健康の判定基準”とされている数値の元になっている各学会の診療ガイドラインには、「年齢と性別」という重要なファクターが抜け落ちている。

 長年、健康基準に関する研究を行なっている東海大学医学部名誉教授で『検査値と病気 間違いだらけの診断基準』著者の大櫛陽一氏は2004年、日本総合健診医学会で、全国45か所の健診実施機関から約70万人分のデータを集めて解析した「男女別・年齢別健康基準値」を発表。大櫛氏はその後も調査を進め、神奈川など3県の約40万人の住民の健診結果とすべての疾患による死亡の関係を追跡調査し、基準内であれば死亡率が上がらないことを確認した。

 大櫛氏が調査したデータの中から、体型に関する健康基準、「BMI」と「腹囲」について見てみよう。日本肥満学会はBMIが18.5~24.9、腹囲が男性85センチ未満、女性90センチ未満を正常範囲としている。大櫛氏は、この数値については「基準を超えても健康に問題はない」と断言する。

「福島県郡山市の40~74歳の男女約2万人を対象に調査を行なうと、男性は腹囲100センチまで、女性は99センチまでだと正常値の範囲内であることがわかったのです」

 むしろ、BMIや腹囲を気にし過ぎてダイエットすることで、死亡率が上がる可能性があるという。

「2014年6月に東京都健康長寿医療センター研究所の研究チームが行なった調査では、BMIの値が低い男性は高い男性に比べて介護が必要になるリスクが2倍という結果が出ています。BMIは栄養状況が良好な人の数値が上がるので、平均よりも数値が上の人のほうが元気。高齢者であるほどそれは顕著になります」

※週刊ポスト2019年3月29日号

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