小池百合子都知事の最側近に「年収1400万円天下り」を直撃

NEWSポストセブン / 2019年4月10日 7時0分

小池都知事には「天下りではないか」との批判があがった(時事通信フォト)

 小池百合子都知事(66)の側近を長年務めた人物の転身を巡って「天下り」という批判が集まっている。小池氏が、野田数・前政務担当特別秘書(45)を都水道局が所管する外郭団体「東京水道サービス」(以下TSS、新宿区)の社長に推薦する意向を示したことがきっかけだった。渦中の野田氏が、取材に応じた。

 TSSは、都民の水がめである浄水場や送水管の管理を担う技術系の企業で、社員は約1500人。都が51%の株式を保有し、社長はこれまで都水道局長経験者の“指定席”だった。今回の人事は、水道局の天下り利権を都知事が“剥奪”したかたちだ。

“身内”を年収1400万円の厚遇ポストにあてがう人事だけに、対立する自民党都連の総務会長、萩生田光一衆院議員(党幹事長代行)は早速、「小池氏がけしからんと言ってきた天下りの極み」と批判した。

 野田氏は衆院議員時代の小池氏の秘書を務めたこともある20年来の側近だ。その後は東村山市議を2期、都議を1期務めた。都議だった2012年には「日本国憲法は無効であり日本帝国憲法が現存する」と提唱する請願に賛成したことが話題になったこともある。

「小池氏の右腕」と呼ばれるようになったきっかけは、小池氏が当選した2016年の都知事選だった。2013年の都議選で再選を逃し浪人中だった野田氏は、小池陣営の選挙対策本部を取り仕切る。さらに翌2017年の都議選では小池氏が率いる都民ファーストの会を大勝に導いた。

 それだけに、小池氏の信頼は厚い。TSS社長の人選の理由を問われた小池氏が、「新しい水道を作っていくための、これまでとは違う流れの人。天下りというジャンルには入らない」と反論した言葉には、自分が主導する改革のためには当然だという主張がにじむ。

◆“門外漢”の野田氏に「水道改革」は務まるのか?

 この人事が孕むもう1つの問題は、野田氏が変革の渦中にあるTSSの舵取り役として適任か、というものである。

 今年1月、小池氏肝いりの都政改革本部は、TSSと料金収受業務を担う別の外郭団体「PUC」を2019年度中に統合する方針を打ち出した。水道局OBが語る。

「技術系のTSSと営業系のPUCを統合すれば、水道事業を丸々運営する体制が整います。職員の減少や高齢化で先行きの見えない地方の水道事業に貢献しやすくなるし、国際展開にも弾みがつく。以前からこうした体制づくりに向け準備を進めてはいたのですが、小池知事の指示で、大幅に前倒しすることになったのです」

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