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五輪報道「大騒ぎする松岡」「暑苦しい小倉」にNO!と女性作家

NEWSポストセブン / 2012年8月15日 16時0分

 日本としては過去最多となる38個のメダルを獲得して閉幕したロンドン五輪。選手たちの健闘ぶりは視聴者の心を動かしたが、それを伝える側の姿勢はどうだったか。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が検証する。

 * * *
 選手たちの真剣勝負に日本中が目を奪われたオリンピック。まだ余韻もさめやらぬ中ですが、戦いを伝える役目だったTVの現場レポートはどうだったのか? ちょっと振り返ってみると…。
 
 まず、抜きん出て印象的だったのは、TBS高畑百合子アナのレポートです。一言でいえば、試合会場の空気感や臨場感を伝える細やかな描写力が際立った。音、色、匂い、気配がリアルに伝わってくるレポートは秀逸でした。

 たとえば、メダルを競った体操男子団体戦。内村航平があん馬で着地ミス。その採点をめぐって日本コーチ陣が再審議を要求し、混乱したあのシーン。

「実は、試合会場にはモニターが無かったのです」と高畑アナの指摘に、ハッと驚かされました。「だから会場では、採点について抗議していることすら分からないまま。英国が銀メダルをとったと思い込んだ観客たちが大歓声をあげて喜び続けていました」

 しかしその後、順位が修正されて日本が銀、英国が銅メダルに。歓声は大ブーイングにガラリと変わったという。試合会場の混乱と困惑ぶりとが、「音」の描写とともに届いてきて、実にリアルでした。

 高畑レポートは、その他にも「会場全体が日本の応援の三・三・七拍子に満ちていた」、「別の競技の結果にどよめいているさなかで投てき」など、試合会場の空気を「耳」「音」を通していきいと伝えました。「音」のみならず、「色彩」描写も。日本対カナダ戦では「両国の国旗の色はともに赤と白。会場はまさに赤白に埋め尽くされていました」。

 選手と話したとか家族の応援がどうだったという、ありがちな単純なアプローチには依存せず、高畑さんが自分の五感を使って場の空気を取材し、伝えようとしたレポート。遠く離れた日本で画面を見ている私たち視聴者も、ふと、オリンピックの会場に立っているような、そんな「臨場感」に包まれたのです。 

 もちろんその反対で、つい眉をひそめてしまうようなレポートも。中でも、スポーツの爽やかさに水を差すような、「大騒ぎ系」「王様系」「大ボケ系」三拍子は困りもの。

「大騒ぎ系」とは、言わずもがな、テレビ朝日・松岡修三氏。スポーツ観戦もただワーワー騒ぎ、興奮する時代は過ぎつつある。視聴者の見方も分析的になり成熟してきているのに、その変化に気付かない、五月蠅いばかりのレポートは時代遅れの観ありあり。

「王様系」は、もちろんフジテレビの小倉智昭氏。相も変わらず選手を名字でなく名前で呼んだり、妙に親しげにふるまう暑苦しさ。「上から目線」のインタビューに辟易としている人も多いのでは。「裸の王様」ぶりにはもはやレッドカードか。

 そして「大ボケ系」は、ミニスカにハイヒールでヒクシュクを買ったNHKの山岸舞彩氏。普段「サタデースポーツ」などに出ているためか、フリーのタレント・山岸さんが五輪の現地キャスターに大抜擢されて注目を集めました。しかし、残念ながら、腑に落ちない結果に。

「報道陣は靴をドロドロにしながら日本代表を取材しましたが、山岸はポツンとたたずんでいた。ミニスカートにハイヒールで、靴の汚れを防ぐために両足を丸ごとビニール袋で包んでいて、身動きができなかったのです。“なんだ、あの人形みたいなネーチャンは”と民放の記者に大ヒンシュクでした(現地マスコミ関係者)」(「日刊ゲンダイ」2012年7月30日)。

 スポーツに対する知識も語彙も、そして身繕いまでも、ハズしてしまった現地レポート。NHKの大抜擢は、結果として「大ボケ」になってしまったと言えるのかもしれません。



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