「海藻は髪に良い」「ストレスで薄毛」などの真偽を医師解説

NEWSポストセブン / 2012年8月19日 7時0分

男性の薄毛と治療に関しては様々な通説がある。たとえば、「ワカメや昆布を食べると太く黒々した髪の毛が生えてくる」「母方の祖父が薄毛だったら自分も薄毛になる」「頭を叩くと髪の毛が生えてくる」などなど。

 だが、一体何が正しいのかよく分からないのが薄毛の世界である。そこで最近薄毛が気になり始めた記者(38)はAGA(男性型脱毛症)治療の専門クリニックである銀座HSクリニックの北嶋渉院長に薄毛に関するウソ・ホントを聞いてきた。以下、北嶋氏の解説だ。

【ワカメや昆布を食べると黒い毛がフサフサと生えてくるのか】
それはないと思いますよ。髪を形成する成分としてワカメに含むミネラルなどが挙げられますが、食品から摂る栄養が髪にまで行き渡るのはごくわずか。それよりもバランスのとれた規則正しい食生活や、点滴・サプリメント等による効率的な栄養の摂取を行うことで、頭髪治療の効果は高まります。

ワカメや昆布と髪の関係は、はっきりよくは分かりませんが、ある本は、ワカメのイメージが黒いから、髪との連想があったのでは? と指摘しています。日本人の髪の毛の色が黒いということで「髪に良い」ということになっただけではないでしょうか。金髪の方が多い北欧ならば、「トウモロコシは髪に良い」などと思うレベルかもしれません。

【頭をブラシ等で叩くと毛が生えてくるか】
皮膚を傷つけることで、人が本来もつ治癒力を利用して成長を促す治療は当院でも取り入れています。しかし、セルフケアにおいて、刺激を与えるだけで毛が生えるかといえば…、嘘とは言えませんが、こうすることによって皮膚を傷つけているという側面もありますね。「生えろ! 生えろ!」とあまりに強くやり過ぎて皮膚を傷つける人もいますので、ほどほどにした方が良いでしょう。

【性欲旺盛な男性は薄毛になるのか】
あまり関係ないと思いますよ。「男性ホルモンが薄毛に繋がる」ということは確かにあるので「性欲が強い男性は薄毛」という説が生まれたのでしょう。ただ、「性欲が強い男性は薄毛になりやすい」ということを真剣に調べようとする医師は滅多にいませんよね……。私自身は「性欲旺盛=薄毛」だとは思っていませんが、ただし、すべてを嘘だと決めつけてはダメだと考えていますよ。正しい治療があるかもしれない。ニュートラルな視点で見ていかなくてはいけない。

男性ホルモンと薄毛の関係を知る必要はあります。薄毛というものは、男性ホルモンのテストステロンと毛乳頭の中にある酵素である5αリダクターゼII型が結びついて、発毛を抑制するDHT(ジヒドロテストステロン)が発生することによってなるものです。これを防ぐ薬であるフィナステリドを服用すればDHTの発生を回避できます。こういった薬は医師でしか処方できないので、悩んでいる方は医師に相談した方がいいでしょう。

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