東京都心地下に無数の活断層が存在する可能性を専門家指摘

NEWSポストセブン / 2012年8月24日 16時0分

 1日に350万人以上が利用するという東京の大動脈、JR山手線。8月20日、埼玉県熊谷市で開かれた日本第四紀学会で、首都大学東京などの共同研究チームが発表したのは、この山手線を、南北に真っ二つに切り裂く新たな活断層が存在する可能性だった。

 北区・田端駅付近から新宿区・四谷付近まで少なくとも7kmに及ぶというこの活断層。付近には上野や新宿の繁華街、東京ドームシティ アトラクションズのほか、人口密集地が存在する。

 これまで都心部は、開発のため自然の地形が失われており、断層がわかりにくいといわれてきた。しかし同チームは、ビル建設や土木工事の際にボーリング調査された地層データを千点以上集め、分析。その結果、数十万~7、8万年前までの間に数回ずれた痕跡のある今回の断層を発見したという。

 ただしこのチームは、今回発見した断層を活断層と断定するには、「国による本格的な調査が必要だ」としている。武蔵野学院大学・島村英紀特任教授(地震学)が解説する。

「地層が地震を引き起こす活断層であるかどうかを正確に判断するには、トレンチ法といって、深さ10mほどの溝を掘って地層の断面を見る必要があるんです。つまり現段階では活断層とはいいきれない。しかし都心の地下には、まだ発見されていない無数の活断層があるといわれています。今回の断層がそうした未発見のひとつであっても何らおかしなことではありません」

※女性セブン2012年9月6日号



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