豊洲に林立するタワマンとオフィスビルが危うく見える理由

NEWSポストセブン / 2019年6月12日 7時0分

 日本の都市計画はおおむね失敗しているエリアが多い。ニュータウンや新都心と呼ばれるような街で、30年以上も賑わい続けているところはほとんどない。その理由は、計画自体が中途半端なことと、住民や商業施設の客層などに新陳代謝が起こらないからである。

 豊洲の新市場を見ていても感じるが、築地は完全に人が主役の街だったのに対し、豊洲の街の主役はクルマなのか人なのか分からない。どちらにも不便だ。

 クルマを主役にするのなら、地方のショッピングモールのようにお店のそばにドカンと駐車場を設けるべきだろう。人を主役にするのなら、もっと歩く楽しみを演出すべきだ。空港の通路みたいなところを歩かされるのは、何とも興覚めする。

 さて、豊洲の未来はどうなるのだろう──。今後も新しいビルやタワーマンションが続々と完成するので、あと数年は発展していくだろう。しかし、今のような通りいっぺんの開発を続けていくと、10年後や20年後はかなり危うい気がする。

 東京という街全体があと10年ほどで収縮を始める。その時、こういう中途半端に拡大を続けたエリアの魅力は色褪せてしまうのではなかろうか。

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