闇営業騒動、なぜ宮迫博之へのバッシングが最も苛烈なのか

NEWSポストセブン / 2019年6月13日 16時0分

熱唱する宮迫

 吉本興業の所属芸人による反社会勢力への「闇営業」騒動が新展開を迎えている。雨上がり決死隊・宮迫博之が、問題となっているパーティーで詐欺グループの「会長」夫妻を、自身が出演する『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に招待する、と発言する動画が登場したのだ。

「反社会勢力とは知らなかった」という説明はまだしも、「会長」の妻をハグするなどの過剰サービスをしただけに、「ギャラはもらっていない」という説明に疑問符がついているのである。あるいは、本当にギャラをもらっていないのだとすれば、彼らとよっぽど昵懇だったのでは、といった指摘もネットには書き込まれている。

 今回かかわっている芸人は、カラテカ・入江慎也、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウ・福島善成、ほか無名の芸人2~3名とされている。今回の件でもっともネットで非難が多数寄せられているのは「実感として」と前置きしながら「宮迫さんです」と語るのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。

「入江さんは“解雇”という制裁をくらったので、むしろ『これからは入江爆弾(大暴露大会)来るぞ』と、妙な期待をされています。田村さんと福島さんはツイッターで謝罪。HGさんは特に何も発信していない。田村さんと福島さんは『ツイッターで謝罪した』という記事が出ましたが、さほどバッシングが盛り上がらなかった。

 宮迫さんは、ラジオ番組でギャラをもらっていないと説明したり、ツイッターで謝罪したものの、謝罪文が誰かから送られたものではないかという『コピペ疑惑』が出てこれも釈明する事態に。騒動後も『アメトーーク!』は普通に放送された。そしてラジオ番組にも出演しているので、何しろ発言機会が多いのです。発言機会が多ければ多いほど、ネットでは矛盾を突かれ、常に『燃料投下』状態になってしまう。最年長で、今回の件を率先して断るべき立場だったにもかかわらず、ノリノリだったこともバッシングの一因です」

 上記の例を見ると、ネット上で吹き荒れる「風」というものは、そう簡単に向きを変えることはできない。宮迫の今回の説明を信じられないとする人からは、宮迫が過去にがんを告白したのもウソで、がん保険のCMに出るための方便だったのでは、といった書き込みまで出る始末だ。

 炎上関連のセミナー講師もし、かつては広報担当者に対して「メディアトレーニング」の仕事をしたこともある中川氏は、今回の吉本興業の対応に首をひねる。

「各人のツイッターの文面などは管理しているのかもしれませんが、そもそもの処分が甘すぎた。入江さんだけ解雇し、他の芸人は『厳重注意』。せめて期間を設けない『謹慎処分』にしておき、その間、公のコメントは一切出させない。すべてのコメントは広報から出す、という方が彼ら、というか特に宮迫さんのダメージは小さかったでしょう。まさかここまで大炎上するとは想定していなかったのでは。私自身、反社との関係を容認している、というわけではなく、企業のリスクマネジメントの基本は『情報の一元管理』なのです」

 反省の意を示すべく各人がバラバラに情報発信すると妙な矛盾が生じるし、そうした矛盾をネットの書き込みは的確に突いてくる。広報における「初動」でミスってしまった形だ。

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