東京五輪での宿不足が心配、野宿や知人・親戚トラブル発生も

NEWSポストセブン / 2019年7月22日 7時0分

小池百合子都知事

 東京五輪の開幕まで、いよいよあと1年。8月中には、観戦チケットの「再抽選」受付が始まる予定だが、もしかすると「チケットは当たったけど、見に行けない」事態に陥ってしまうかもしれない。

「大会組織委員会が、IOC(国際五輪委員会)や各国の五輪委員会、競技団体の関係者向けに、会場周辺のホテルを約4万6000室も仮押さえしているんです。五輪を見にいくつもりでホテルを予約しようと思っても、“泊まれるホテルがない”という事態がすでに相次いでいます」(旅行代理店関係者)

 あくまで仮押さえであり、必要な部屋数が確定すれば空室が出る可能性はあるが、確定時期は「未定」というから、今は対処のしようがない。

 この「ホテル不足」は、あらゆるトラブルを引き起こしかねない。ボランティアスタッフとして大会に参加する50代の女性が、不安をこう口にする。

「マラソンなどは高い気温を考慮して、朝6時のスタートです。当然ですが、ボランティアスタッフの集合時間はもっと早い。泊まる場所は自分で用意するしかなく、なければ“野宿”するしかありません。夜とはいえ気温は高いでしょうし、ゲリラ豪雨の可能性だってある。ボランティアを辞退する人が増えるのでは?」

 ホテルがなければ、一般の民家に宿泊する「民泊」という選択肢もある。昨年、住宅宿泊事業法(民泊法)が施行され、個人宅の民泊利用が増えているが、ゴミの量が急増したり、外国人宿泊者の夜間の騒音、無許可の民泊営業など、すでにさまざまなトラブルが報告されている。

 なかでももっとも懸念されるのは“親族・友人関係”にかかわるトラブルだという。五輪観戦のため、東京都心部に住む親族や友人宅への“宿泊依頼”が増えているようなのだ。

「頼まれたら断りたいです…。3人暮らしの狭いマンションに、知人家族が4人で来たら、もうてんやわんやです」(60代主婦)

「そこまで親しくない親戚に“ホテルがとれなかったらよろしくね”と言われて、今からブルーです。こっちにも予定があるのに」(50代主婦)

 と、すでに不満があがっている様子。

 大会組織委員会の「仮押さえ」がもたらす一般市民への負担は、思いのほか大きい。 “一生に一度あるかないか”のことで、“一生口も聞かぬ仲”にならないように気をつけたい。

※女性セブン2019年8月1日号

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