不動産バブルが崩壊しても衰退しない「品川」のポテンシャル

NEWSポストセブン / 2019年7月21日 7時0分

JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」開業も控える品川(時事通信フォト)

 東京都心部で続く不動産のミニバブルは、2020年の東京五輪後に崩壊するのではないかという不吉な予測も出ているが、そんな中でも長期的に街のポテンシャルが上昇すると見られているのが、リニアモーターカーの開通が予定されている「品川駅周辺エリア」だ。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が、品川の明るい未来を展望する。

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 リニアモーターカーの品川─名古屋間開業は2027年、品川―新大阪間の開業は2045年(8年前倒しする計画もある)とされている。こういう計画は得てして遅れるものだが、品川─名古屋間ではすでに工事は始まっており、いつかは開通する。

 ここでは2050年にはすでに品川から新大阪までの開業が実現していて、予定通り「大阪まで67分」でアクセスできていることを前提として、未来の風景を予測してみたい。

 今から約30年後の2050年、AIの進化などによってビジネスの風景がどのように変化しているかは予測しがたい。だが、ネット社会が猛烈な勢いで広がったこの20年、東海道新幹線の利用者数は基本的には増加傾向にある。今後、通信速度やネット環境が劇的に進化したとしても、人間の往来というものが少なくなるとは思えない。

 また、人間というものは基本的に遠いところに行きたがるものだ。東京と大阪の間を片道1時間ちょっとで行き来できるのであれば、むしろ往来する人間の数は増えるのではなかろうか。

 リニアの開通とともに、東京の鉄道交通網の中心は現在の東京駅から品川駅に移るはずだ。東京駅には象徴的な存在意義があるので、表面的にはあくまでも中心だろうが、実質的に人々の価値観は品川を第一とするようになるだろう。

 そうなると、品川駅を中心とした線と面の風景が劇的に変化しそうな気がする。

 まず、面を考えてみたい。現在、品川駅は「ちょっとだけメジャーな山手線の駅」という位置づけだ。駅を中心に賑やかな繁華街が広がっているわけではない。しかしリニアの開通によって周辺の街並みは変わっていくはずだ。

 まず、あまり知られていないがJRの品川駅は港区に立地する。駅の東側のインターシティや駅前の品川プリンスホテルのアドレスは港区。そのあたりに開発余地は乏しいが、品川プリンスの南側エリアは再開発できそうな気がする。

 また、三菱地所の高輪クラブや三菱開東閣あたりは、30年後も現状を継続した施設であるとは思えない。きっとオフィス系なのか住居系なのかは分からないが、超高層のビルにでも生まれ変わっているはずだ。

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