吉本社長 宮迫と亮は「君」、さんまと松本は「さん」の訳

NEWSポストセブン / 2019年7月29日 7時0分

社長も頭が上がらない?(写真/時事通信フォト)

 雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮らへのパワハラ発言をめぐる岡本昭彦・吉本興業社長の会見は、グダグダな内容以外にも気になった点があった。「宮迫君」「亮君」「加藤君」と騒動の渦中にある芸人たちを“君付け”で呼ぶ中、この2人だけ違ったのだ。

「さんまさんに『芸人のことを考えてやってほしい(中略)』と言われました」
「松本さんからは『(中略)俺も手伝う』とおっしゃっていただきました」

 この発言には、視聴者にはわからない吉本興業の「厳然たる序列」が表われている。

「吉本にいる6000人の芸人の中で、この2人だけは別格。カリスマとして君臨する大崎(洋)会長に対等に意見できるのは、この2人しかいません。加藤(浩次)や宮迫クラスの人気芸人にも威圧的に接する岡本社長すら、2人には頭が上がらない」(吉本関係者)

 それを裏付けたのが、2011年に引退した島田紳助の騒動に関する発言だ。

「ほんまは大先輩がいるんやけど、現状として(明石家)さんまと松本(人志)が大崎に一番近くて、吉本の中で一番二番のギャラを取ってるイコール力じゃないけども、力のある二人が動かないかんと思って動いてるんやし、すごいええことやと思うわ」(『文春オンライン』7月24日付)

 だが、今回の騒動で表に出てくるのは、さんまより松本をめぐる話ばかり。なぜなのか。

 松本は吉本のお笑い養成所・NSC(吉本総合芸能学院)時代に若手マネージャーだった大崎氏に才能を見いだされた。大崎氏は、ダウンタウンの漫才を初めて見た衝撃を〈今までそんなもん見たことがありませんでした。「あ、こいつら連れて吉本辞めたほうがええんちゃうかな」と思いましたね〉(『文藝春秋』2019年4月号)と振り返っている。

 お笑い評論家のラリー遠田氏が解説する。

「ダウンタウンはデビュー当時、その“新しさ”ゆえになかなか芽が出ず、大崎さんも社内で冷遇されていた。しかし売れっ子になって東京に進出すると『ガキの使いやあらへんで!』などさまざまな人気番組を立ち上げ、吉本が企画・制作から番組作りに関わるという現在につながるビジネスモデルを築いていった。また、彼らが売れたことで慣例だった厳しい師匠への弟子入りの必要がなくなり、養成所入りを希望する若手が爆発的に増えた。すべて松本―大崎体制の功績です」

 その結果、松本の存在感は突出した。

「大崎会長以下、岡本社長も藤原寛副社長も幹部は軒並みダウンタウンのマネージャー経験者。今田耕司、東野幸治など彼らに続いて大阪から東京に進出して成功したダウンタウンファミリーこそが主流派です。相方の浜田(雅功)さんは『自分はあくまで松本を支える立場』という姿勢で、今回の騒動でも沈黙を貫いています」(同前)

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