香川うどん県改名、福岡市カワイイ区設立など観光PRの効果

NEWSポストセブン / 2012年9月8日 7時0分

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「カワイイ区」を発表する篠田麻里子と高島福岡市長

 観光客を呼び込むための話題づくりに“改名”や、仮想の区を設立する地方自治体が増加。観光地PRの新たな手法として注目を集めている。

 その先駆けとなったのは香川県だ。

「香川県はうどん県に改名いたします」――昨年10月、香川県出身の俳優・要潤演じる香川県副知事が、こんな架空の改名を宣言する特設サイトを制作。県の魅力はうどんだけではない、と訴えている。一時はサーバーがダウンするほどアクセスが殺到、今も1日150万件超のアクセスがある人気ぶりだ。

「全国的にも、反響は非常に大きいですね。丸亀市がご当地グルメの骨付鶏を名付けて“骨付鶏市”に、手袋シェア日本一の東かがわ市が“てぶくろ市”に“改名”するなど、県内全体にPRの動きが広がっています」(同県観光振興課・宮武知仁さん)
  
 香川県の成功例をヒントに、こうした動きは他県にも広がった。

 8月末には、大分県が「おんせん県」を名乗ってPRを開始。別府・湯布院などの温泉地が知られる大分だが、その源泉数は2位鹿児島の2784と比べて4538という圧倒的な数で、さらに全国の約11%の湧出量を誇るという強みを生かす狙いだ。

「大分には食も自然も豊かであらゆる観光資源がありますが、今までは絞りきれずPRがうまくできていなかったこともあり、温泉をメインに打ち出して、他の観光資源の素晴らしさにも触れていただこうと考えました」(同県観光・地域振興課の渡辺修武さん)

 観光資源を冠せずに“PR”しようという自治体も。3月からは広島県が同県出身の芸人・有吉弘行を観光大使に据えて「おしい!広島県」と自虐的な宣伝を展開している。

「広島には宮島の厳島神社、原爆ドーム以外にも、食も含めて魅力的な観光資源がたくさんあるのに、全国にはまだまま知られていなくて“惜しい”よね、というのが主旨です。認知度も上がってきて、観光客誘致にもつながっています」(同県観光課・吉野英城さん)

 新たな“区”を設立する自治体も出てきた。福岡県福岡市では8月末、市のホームページ上に仮想の行政区「カワイイ区」の開設を発表。同市について「女性がカワイイ」とよく言われることから、食や文化、歴史などの観光資源を“カワイイ”という切り口でPRしていこうというもの。同県出身のAKB48・篠田麻里子を区長に起用した効果もあり、開設からわずか半日で区民への登録が1万人を突破。高島宗一郎市長は「カワイイは世界語になっている。全国の方に福岡の魅力を発信してほしいです」と語っている。

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